生きがい
2003年、季節は冬。
『うわぁー、ややこしそうなベンツやなぁ…』
おでん片手にコンビニ前でたむろする若者達のなかの一人がつぶやいた。
彼らの目の前に1台の白い【いかにも】な車が止まり、独特の電子音とともに1000万円を越える高級車から出てきたのは、たむろしている若者達と同じ歳くらいの茶髪の男だった。
『あかん、外むちゃくちゃ寒いやんけー。はよ中入ろや。俺らもおでんでも食うか?』
そう茶髪の男が言うと助手席から可愛らしい今時の女がおりてきた。
『うん、ええよ。晩ご飯おでんな。』
…
『ありがとうございましたーまたお越しくださいませー』
自動ドアが閉まると同時に、茶髪の男は大きな声で
『ラッキー!あの店員あほやな?バリ得したなー』
店員がおでんのだいこんを打ち忘れ、80円少なく請求したことをニコニコしながら喜んでいる姿を、助手席の女があきれながら見ている。
『けんた、店員こっち見てるで』
『うわぁー、ややこしそうなベンツやなぁ…』
おでん片手にコンビニ前でたむろする若者達のなかの一人がつぶやいた。
彼らの目の前に1台の白い【いかにも】な車が止まり、独特の電子音とともに1000万円を越える高級車から出てきたのは、たむろしている若者達と同じ歳くらいの茶髪の男だった。
『あかん、外むちゃくちゃ寒いやんけー。はよ中入ろや。俺らもおでんでも食うか?』
そう茶髪の男が言うと助手席から可愛らしい今時の女がおりてきた。
『うん、ええよ。晩ご飯おでんな。』
…
『ありがとうございましたーまたお越しくださいませー』
自動ドアが閉まると同時に、茶髪の男は大きな声で
『ラッキー!あの店員あほやな?バリ得したなー』
店員がおでんのだいこんを打ち忘れ、80円少なく請求したことをニコニコしながら喜んでいる姿を、助手席の女があきれながら見ている。
『けんた、店員こっち見てるで』
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