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。+:*○  tone poem -音が奏でる恋の詩-*8*

[289]  咲川 凛  2006-06-22投稿
給食を準備している間、席に座っていた。
班体形にして座っていると、勇介が隣で話しかけてくれた。
「昼休み、言いに行く?」
「……そうだね…言いに行くよ…。」
「俺も行く。」
「えぇ?!羽崎も?!」
「え…?だめ?ってか、『羽崎』じゃなくて、『勇介』でいいから。」
「あ、そう…?わかった…。ま、別に着いて来てもいいけどさ…」
「よし!じゃ、決まり!!」
なんなんだかなぁ……。
にぎやかに話しているとなんだか視線を感じた。
すごく冷たい…。
すると啓がはしゃぎながら走ってきた。
「ねぇねぇねぇ!!!!!!井上来て!!お呼び出し!!」
「え?誰?!」
「菊間君!!」
うっそ…でしょ………。
目を輝かせている啓は、私の腕をつかむと思いっきり教室から飛び出していった。
勇介は心配そうにこっちを見ている…。
無理矢理廊下に出された私は菊間の正面に立たされた。
「菊間君、連れてきたけど、どうしたの?」
啓は相変わらず目を輝かせている。
「あ、ありがとっ。教室にいていいよ。ちょっと話があってさ。」
「へぇ〜、そうなの?じゃっっ…。」
追い出されてちょっとテンションが下がったのか、小幅で小走りしながら教室へ行った。
「何?」
私は不安そうに聞いた。
「勇介から渡されたでしょ。」
「あ、うん…。」
「返事聞きに来た。あ、別に今日答えなくてもいいんだけど…。」
不安が的中した。
もう、どうしようもない…。
後には下がれない。
私はある決断を自分に下した。

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