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。+:*○  tone poem -音が奏でる恋の詩-*9*

[301]  咲川 凛  2006-06-22投稿
「私、…1年生の時から好きだった。……それは知ってたでしょ?でも、中学に入ってからは…もうなんとも思ってないの…。だから……でも、もし、今は好きじゃなくてもいいんだったら、好きじゃなくてもこれからの可能性にかけるんだったら、…私は付き合ってもいいけど…。」
これが今思ってるすべて。卑怯だけど…私はどうなったっていい。
すると、ゆっくりと菊間の口が開いた。
「…そっか…両思いじゃ…ない・・んだよな。俺も、お前に中途半端な事したな。…手遅れってな…感じだな…。わりぃ。」
すると、菊間は顔を赤らめて、言った。
「井上が好きじゃないのにつき合わせたら悪いからさ。あせらないから、好きっていってな。そん時、付き合おう。」
菊間…。
ごめんね。
私こそ中途半端で…。

菊間は足早に帰っていった。
愼介と啓と勇介は3人で顔を覗かせて見ている。
後ろには玲奈と優奈の姿もあった。
「…どうだった?」
興味津々で聞いてくる5人。
「教えないっっ」
私は真っ赤な顔から涙を流して言った。
「ど、どうしたのよぉ!!!」
玲奈が叫んだ。
言えないよ。私、すっごく菊間に悪いことした…。
最悪だね…。
考えれば考えるほど涙は勢いよく頬をつたっていた。

給食の時には泣き止んで笑っていた。
まったく面白いったらありゃしない愼介。
笑ってばっかりいると、啓はなかなかご飯食べないし、勇介は食べんの早いし、なんだかこのメンバーがすっごく大切な人って感じがした。

この日は昼休みに8組に遊びに行った。
菊間のクラスだったけれど、案の定、サッカーをしに行っていていない。
すると、小学校の時の友達の稜子や智美や夏海がいた。
「よおぉ〜!!どうしたの????」
久しぶりの声に心が弾んだ。
すると…。

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