檸檬哀歌??
猛からの着信もメールも私は応えなかった。
猛があのことを知ったなんて知らなかったから。
私は自分でいっぱいいっぱいだった。
優先輩には沙笑が適当に話をしてくれて知られずに済み、しばらく沙笑の部屋に泊まることも伝えた。
沙笑はあの日からずっと一緒に行動してくれている。「玲…猛って子の彼女確か短大なんだよね?」
「たぶん…」
「調べてみるよ、どんなことしてもネガだけは取り返さないと」
「…うん」
体を洗っても…洗っても…自分の体は汚れてしまったかのように感じてしまう。
目を閉じるとあの事が鮮明に思い出される。
夜も眠れない。
ちょっと前まで、先輩の優しい腕の中にいた自分が夢のように感じる。
なんで…答えのない問いかけで自分を責める。
そんな暗やみから連れ出してくれたのは猛だった。
「玲っ」
聞き覚えのある声に振り向く私。
横にいた沙笑も振り向く。「猛…」
大学は広い。でもこうして学内で再会することもあるんだと思った。
猛は私達の所に走ってきて「話があるんだ」
と告げた。
沙笑が変わりに答えた。
「話すことはないわ」
だけど猛は続けた。
「写真…見たんだ」
私は言葉を失った。
猛が知っていたのだ。
猛があのことを知ったなんて知らなかったから。
私は自分でいっぱいいっぱいだった。
優先輩には沙笑が適当に話をしてくれて知られずに済み、しばらく沙笑の部屋に泊まることも伝えた。
沙笑はあの日からずっと一緒に行動してくれている。「玲…猛って子の彼女確か短大なんだよね?」
「たぶん…」
「調べてみるよ、どんなことしてもネガだけは取り返さないと」
「…うん」
体を洗っても…洗っても…自分の体は汚れてしまったかのように感じてしまう。
目を閉じるとあの事が鮮明に思い出される。
夜も眠れない。
ちょっと前まで、先輩の優しい腕の中にいた自分が夢のように感じる。
なんで…答えのない問いかけで自分を責める。
そんな暗やみから連れ出してくれたのは猛だった。
「玲っ」
聞き覚えのある声に振り向く私。
横にいた沙笑も振り向く。「猛…」
大学は広い。でもこうして学内で再会することもあるんだと思った。
猛は私達の所に走ってきて「話があるんだ」
と告げた。
沙笑が変わりに答えた。
「話すことはないわ」
だけど猛は続けた。
「写真…見たんだ」
私は言葉を失った。
猛が知っていたのだ。
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