E R E N 最初の日
僕はエレン
左耳にぎざぎざの傷をもつ白い猫
でも猫じゃない
猫又でもない
じゃあ何だろう?猫なのかな?
ここは東京
僕はその新宿に住んでいる
ご主人の愛香ちゃんと住んでいる
「エレン!行ってきま〜す!」 愛香ちゃんが学校に行った
ご主人様が着させてくれたラフな服を気にしながら、クローゼットの後ろの穴に入る
奇妙なモヤモヤに自分のフサフサな手を突っ込むと、その奇妙なモヤモヤに吸い込まれた
この穴は最近出来た
理由は解らないけど、何故かこの穴はある世界に続いていた。
『Tetra』
The another episode
E R E N
※この物語は、Tetraのもう一つの物語です「知らんよ」って人は読むといいよー。まだ全然途中だけど。
「うっ!!」
頭を打った
町の裏路地に落ちたらしい
「痛い………。」
頭がボーっとする。
「……大丈夫?」
「え…?」
僕と同じ、二足で歩ける猫が二匹、僕が倒れてる前にいた。
「連れてけ、もしかしたら、Dream使いかもしれん。」
ショットガンを持った、茶色いマントを羽織った猫がそういった。
「こんな奴連れてったらデフォルトの野郎、何て言うだろうか、もう目星はツイてるのにな。」
もう一方の制服を着た猫が僕に手を差し延べる。
「連れていきましょう。Dream使いでも、そうでなくても、現実世界から来た猫なんですよ?」
僕はその手を掴んだ。
「Tetraにいる猫で、オーガぐらいのDreamを持つ猫はそうはいない。」
何の話だろう?
「ですから、現実世界から引っ張って来たんですね?」
「まあな…。まぁ、一刻を争う状態だ。早く連れてくぞ、何時奴らが襲って来ても解らないのだからな。」
僕はまだ頭がボーっとしている。
何故こんなに急な展開が
僕の目の前で
起きてるんだ?
僕は捨て猫で
愛香ちゃんに拾われて
幸せに暮らしてたのに
二足で歩けたり
人の言葉を喋れたり
するだけで
僕は此処に来てしまったの か な?
ねぇ ア ル
教えて よ
ボ ク は
何 で
こ
こ
に
い
る
の
?
続く
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