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カオス オブ ディアボロス 〜癒しの星〜?

[482]  リョック  2005-11-12投稿
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サスケは、炎の使者とともに洞窟に入っていた。
「なあ、いつになったらこの洞窟を抜けられるんだ?」
「もう少しでしょう。しばらく我慢してください。」
さっきからそればかりだ。
さっき聞いた時もその返事だった。
その前も、その前の前も。
(ヒマだなぁ…)
サスケはそう思った。
「さっきから、魔物も出てこなくなったし。
ヒマすぎるよ。」
「大丈夫です。今から行くところに、嫌と言うほどいますから。」
サスケは、このことはほとんど信じていなかった。
だが不意に、魔物の気配がした。
それは恐ろしく突然の出来事だった。
「1,2,3,4,5・・・・・・43!!」
「ヤバイですね囲まれたみたいです。私の魔力もほとんど残っていませんし・・・」
死。その一文字が頭の中をよぎる。
サスケは頭を振って、その考えを捨てた。
「そういえばお前って、どうやって町まで来てどうやって帰ったんだ?」
炎の使者はしばらく考えて、こう言った。
「じつは、もう15年はイフリス様のところへは帰っていません。
ここの魔物が、15年前にいきなり強くなり始めたのです。
だから私は、ここを一人では通れないと思ったから
あなたのような、屈強な若者が必要だったのです。
ちょうどイフリス様も屈強な若者を連れてくるようにと
おっしゃられてましたし。」
サスケは、複雑な心境だった。
自分は、選ばれた者なのか。
それとも、この単純な理由で連れてこられたのか。
まあ、今はどうでもいい。
「とりあえずそんなことを、話している場合じゃないね。」
魔物は、こう話している途中でもじりじりと間合いを詰めてきている。
「なかなかにできる者がいるようで。」
炎の使者は、持っているナイフを構え、防御の姿勢を取っている。
サスケには、鎧と刀が有った。
刀は、父のものだった。
この洞窟にくる前に、研いでおいたのである。
恐らくは漁に使うものだと思うのだが。

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