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贈りもの-6-<緊張>

[128]  So-n  2008-12-15投稿
ピーピーピー!ピーピーピー!

毎朝同じ時刻に同じ音で起こされる。

幹弘はだらけた様子で体を伸ばす。

と、同時にガバッと勢いよく立ち上がった。


(ついに来た!)


(ついに来たんだ!!)


幹弘は手際よく準備をする。顔を洗い、パンをかじり、服を着る。

服は昨日から決めていたものだ。この日のために買い物までいった。

ジーパンを履く。
店員に、足を長く見せる効果があると言われて買ったものだ。

清潔感漂う白いシャツ。

黒いコートを羽織る。
これは身長を高く見せる効果があると言われた。


服装の効果に頼らなければならないとは…幹弘は自分の必死さに笑った。
そんな必死な自分を少し可愛く感じる。



「よし!」

幹弘は洗面台の鏡を見ながら渇をいれた。



冷たいドアを開いて冷たい空気を浴びる。


いつものコンビニも素通りし、ひたすらキシリトール配合のガムを噛む。

緊張で心臓が飛び出そうだ。

それを誤魔化すかのようにガムを噛む。早く歩く。


早く歩きすぎで予定より早く着いてしまった。

とはいっても5分程なので、幹弘は予定していた場所に立った。



1分経つ。

2分…

3分…


1分1秒と時計の針が動くたび、心臓が飛び出るのを我慢した。


そして・・・




「あら?おはようございます。」


振り向くと、藤子の少し驚いた顔があった。


「お、おはようございます」

幹弘はどもった事にも気づかず、心臓を飲み込んだ。

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