太陽より遠い君へ
もし時間を遡る事が欠伸(あくび)のように簡単に出来るのなら君達はどんな事をするのだろう。
ふと携帯電話を取り出す。
受信ボックスを開けばいつになっても消せない『星野遙』からのメールが残っていた……。
5年前、まだ僕が汚れの知らないあどけなさが残るその瞳で夢を追いかけていた……この物語は星野遙がまだこの大地にいた頃から静かに始まっていた。
大学の講義が終わり、僕『秋月昇』と大学で出会った星野遙、そして高校からの友達『山崎蹴次』は帰りの電車の中、夜にのみこまれていく空を見上げながらそれぞれの夢を語っていた。
「いよいよ迫ってきたよな?銀河系旅行。」
僕の隣に座り眼鏡を拭きながら蹴次はそういった。
「ほんとだね〜。3年以上前に発表された時はまだまだずっと先…もの凄い遠い未来の話しみたいだったのに、もうすぐだね。」
僕を挟み隣に座って受け答えた遙は楽しそうにしていた。
2人が話す銀河系旅行とは3年半前、世界中の御偉いさん達の集まるWNYがNASAと提携して発表した2年間に渡る宇宙旅行の話だ。
2000人以上が乗ることの出来る宇宙飛行機完成と同時に宇宙に飛び立ち2年間銀河系を旅して戻ってくる。
世界の先進国民のうち厳しい審査や試験を通過できた2000人が搭乗できる夢の旅。
…その銀河系旅行に行くことが僕の夢だった。
長く続いた審査も試験もつい最近終わり、あとは発表を待つだけだった。
「しかし、昇?お前よく最終審査まで残れたな〜?4次試験の宇宙学とか大の苦手だったろ?」
「まぁ、本気を出しただけだよ。いつもくすぶってる才能も発揮すれば蹴次や遙なんて目じゃないね。」
「よく言うわよ。大学の宇宙学のテスト、学年最下位のくせに。」
「おい!遙!?それは言わない約束だろ〜!」
「あはははっ。」
夢を追い続ける幸せな日々、こんな日々が永遠に続くと僕は思い込んでいたのかも知れない。
ふと携帯電話を取り出す。
受信ボックスを開けばいつになっても消せない『星野遙』からのメールが残っていた……。
5年前、まだ僕が汚れの知らないあどけなさが残るその瞳で夢を追いかけていた……この物語は星野遙がまだこの大地にいた頃から静かに始まっていた。
大学の講義が終わり、僕『秋月昇』と大学で出会った星野遙、そして高校からの友達『山崎蹴次』は帰りの電車の中、夜にのみこまれていく空を見上げながらそれぞれの夢を語っていた。
「いよいよ迫ってきたよな?銀河系旅行。」
僕の隣に座り眼鏡を拭きながら蹴次はそういった。
「ほんとだね〜。3年以上前に発表された時はまだまだずっと先…もの凄い遠い未来の話しみたいだったのに、もうすぐだね。」
僕を挟み隣に座って受け答えた遙は楽しそうにしていた。
2人が話す銀河系旅行とは3年半前、世界中の御偉いさん達の集まるWNYがNASAと提携して発表した2年間に渡る宇宙旅行の話だ。
2000人以上が乗ることの出来る宇宙飛行機完成と同時に宇宙に飛び立ち2年間銀河系を旅して戻ってくる。
世界の先進国民のうち厳しい審査や試験を通過できた2000人が搭乗できる夢の旅。
…その銀河系旅行に行くことが僕の夢だった。
長く続いた審査も試験もつい最近終わり、あとは発表を待つだけだった。
「しかし、昇?お前よく最終審査まで残れたな〜?4次試験の宇宙学とか大の苦手だったろ?」
「まぁ、本気を出しただけだよ。いつもくすぶってる才能も発揮すれば蹴次や遙なんて目じゃないね。」
「よく言うわよ。大学の宇宙学のテスト、学年最下位のくせに。」
「おい!遙!?それは言わない約束だろ〜!」
「あはははっ。」
夢を追い続ける幸せな日々、こんな日々が永遠に続くと僕は思い込んでいたのかも知れない。
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