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【読みきり】もも評論家

[863]  まっかつ  2008-12-18投稿
むかしむかし ある所に おじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんは山にしばかれに おばあさんは川に詮索しに行きました。

ヤンキー達『オラッ ジジイもっと金だせ!』

ドカッ バキバキ

かわいそうに おじいさんはヤンキー達にしばかれてます。

一方 川では他人の洗濯物を一々詮索していたおばあさんの前に 大きな桃がどんぶらこっこ どんぶらこっこと流れて来ました。

おばあさん『グヘヘ こいつはうまそうだぜえ ヒヒヒ』

下品なよだれをたらしながら おばあさんは桃を信じられない怪力で岸に引き上げ、

警察『もしもし その桃 どこからもって来たの?』

おばあさん『うっせえんだよキレルぞコラ』

職務質問もなんのその周囲の目線も気にせずにおばあさんは桃を家に持ち帰り―\r

おばあさん『ヒヒヒ あのじじいには 昨日のカエルの干物とミミズ汁で充分じゃ』

案の定 おばあさんは桃を独占するつもりです。

おばあさんは桃に穴を開け 手榴弾のピンを外し 中に投げ込みました。

ドッカアァアァアァアァァン

すると 桃は綺麗に割れて 中から玉の様な赤ちゃんが出てきたのです!

そこへ ようやくヤンキーから解放されたおじいさんが満身創痍の体で帰って来ました。

二人は赤ちゃんを育てることにしました。










赤ちゃんはももから産まれた事から シュンジロウと名付けられました。

シュンジロウはすくすくと育ち わずか三年で立派な青年に成長しました。

ですが―\r

当然ながら すぐ近くに鬼ヶ島と 強大な鬼軍団がいたのです!

夜な夜な村々を襲い 人々や財宝をさらっては 洞窟の奥深くに蓄えていると言う噂でした。

その話を聞いたシュンジロウは、

シュンジロウ『うーん 辛いけど長い物には巻かれろだね 討伐なんてムリムリ』

おばあさん『そう言わずに討伐しておくれよ』

おじいさん『その為にお前を育てたんだ』

シュンジロウ『ダメダメ やはり警察に任せよう 大体300匹もの鬼に勝てる分けないから』

金で解決しなよ―シュンジロウはさらっと言ってのけました。

こうしてシュンジロウは事態を評論するだけで一向に鬼ヶ島に行かないのでした。

めでたし めでたし

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