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空と君の間に3

[132]  ファントム  2008-12-19投稿
男はおもむろに起き上がると、シャワーを浴びた。
シャワーを頭から浴びるギリシア彫刻の様に均整のとれた筋肉質の男の背中には、片翼の折れた一対の羽のTatooが彫られていた。

男は再び沸き上がる想いを打ち消すようにシャワーを浴び続けると、部屋に戻った。
すると灯りのついていない部屋の窓際にさっきの男が立っていた。
「どうだい、少しは落ち着いたかい?」
「…」
男は答えなかった。しかしそんな事を気にするでもなく男は話し続けた。
「さっきの坊や、笑いながら行ったぜ。自分がどうなったかも知らずにさ…」
男がテーブルの上にあった火のついていない煙草を一本取り口にくわえると、その先端はみるみる火が紅く灯り煙が立ち上った。
「こんな毒以外の何物でもない物に夢中になるなんて、人間とは全くくだらない生き物だとは思わないか…?神の遣いの聖なる天使君よ」
男は眉間に皺を寄せながら、上目に男を覗きこむように言った。
「いや、今は元天使の星凌一君が正しいと言うべきかな?」
「俺は…!」
と声を荒げ言い掛けると既にそこには誰も居なかった。
ただ灰皿に置かれた火のついた煙草だけがそれが幻でなかった事を物語っていた。

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