ピンク色【アカネ】5
そぅ言おうとした私をヨウが突然抱き締めた。そのまま包み込む様な優しいキスをする。どうして?どうしてそんなことするの?
「こんなの残酷すぎるよ・・もぅ戻れないんでしょ?」
「戻れねぇよ・・戻りたくねぇ。俺は先に行きたいんだ。」
ヨウが私の手をぐっと掴む。
「アカネと一緒に。」
ヨウが手を離すと、左手薬指が光っていた。
「これ・・。」
見覚えのある輝き―あぁそうだ。3ヶ月前のデートの時、宝石店のショウウィンドウで見つけたんだ。すごくキレイで可愛かったからヨウに買って〜って言った。でもびっくりするくらい高かったから本気で言ってたわけじゃない。ヨウだってば〜かって言ってたのに。
指輪を見つめたまま固まる私にヨウが続ける。
「ほんとは今日の日払いのバイト代が入ってギリギリ買えたんだよ。でもお前があんなメールよこすから慌てて前借りして買いに行ったんだ。」
「なんでそんな・・。」
「今日記念日だろ。」
「覚えてたの?」
「当たり前だろ。っつーか忘れらんねぇよ。ずっと後悔してた。」
きょとんとする私から目をそらし、ソッポを向いたまま呟く。
「こんなの残酷すぎるよ・・もぅ戻れないんでしょ?」
「戻れねぇよ・・戻りたくねぇ。俺は先に行きたいんだ。」
ヨウが私の手をぐっと掴む。
「アカネと一緒に。」
ヨウが手を離すと、左手薬指が光っていた。
「これ・・。」
見覚えのある輝き―あぁそうだ。3ヶ月前のデートの時、宝石店のショウウィンドウで見つけたんだ。すごくキレイで可愛かったからヨウに買って〜って言った。でもびっくりするくらい高かったから本気で言ってたわけじゃない。ヨウだってば〜かって言ってたのに。
指輪を見つめたまま固まる私にヨウが続ける。
「ほんとは今日の日払いのバイト代が入ってギリギリ買えたんだよ。でもお前があんなメールよこすから慌てて前借りして買いに行ったんだ。」
「なんでそんな・・。」
「今日記念日だろ。」
「覚えてたの?」
「当たり前だろ。っつーか忘れらんねぇよ。ずっと後悔してた。」
きょとんとする私から目をそらし、ソッポを向いたまま呟く。
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