ソードメーカー16―?
「…好きでこんなに強くなった訳じゃないがな…」
ロザラムはぽつりと呟いて、小さく息を吐いた。
「…まあいい。お前のあの町を潰す計画を聞かされた時は正直、『大丈夫か、こいつ?』と思ったが、実力は間違い無かったみてえだな」
「…」
「『ウィンストン姉妹は絶対に殺さないように』っつう要望に沿った計画を実行したせいで、側にいたあの小僧も始末する予定が、それを実行しようとする直前にあの姉妹のうち一人が目を覚ましちまった。そして命乞いされて、結果、最後まであの小僧を始末できなかった。しかも、王宮まで逃げられた」
「彼に関してはあの後確実に始末する予定だった。だが、予想外の事態が起こって、結果的に取り逃してしまったんだ」
それを聞いたグラムは鼻で笑って、顔を歪めた。
「ガキ三人を始末するのなんて、お前にとって朝飯前の事だろうが」
「奴が寄越した『掃除用』のダークナイツ達が、ロバートとかいう爺さん騎士に全員殺されていたんだ。こいつが近くの森に隠れ住んでいた事で、大幅に計画が狂った」
「あのダークナイツ達をか?」
グラムは驚いたような表情で、言った。
「ああ。あの爺さんがもっと若かったら、俺が負けていたという可能性もある」
ロザラムはぽつりと呟いて、小さく息を吐いた。
「…まあいい。お前のあの町を潰す計画を聞かされた時は正直、『大丈夫か、こいつ?』と思ったが、実力は間違い無かったみてえだな」
「…」
「『ウィンストン姉妹は絶対に殺さないように』っつう要望に沿った計画を実行したせいで、側にいたあの小僧も始末する予定が、それを実行しようとする直前にあの姉妹のうち一人が目を覚ましちまった。そして命乞いされて、結果、最後まであの小僧を始末できなかった。しかも、王宮まで逃げられた」
「彼に関してはあの後確実に始末する予定だった。だが、予想外の事態が起こって、結果的に取り逃してしまったんだ」
それを聞いたグラムは鼻で笑って、顔を歪めた。
「ガキ三人を始末するのなんて、お前にとって朝飯前の事だろうが」
「奴が寄越した『掃除用』のダークナイツ達が、ロバートとかいう爺さん騎士に全員殺されていたんだ。こいつが近くの森に隠れ住んでいた事で、大幅に計画が狂った」
「あのダークナイツ達をか?」
グラムは驚いたような表情で、言った。
「ああ。あの爺さんがもっと若かったら、俺が負けていたという可能性もある」
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