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朝もやけ

[136]  七瀬 璃緒奈  2008-12-23投稿
水色と橙色の綺麗な空

いつもの朝帰り

まだ人も少ない始発

ぼーっと窓から見るその景色は静かに私を包んでくれた


初めて君と言葉を交わしてから
今までどれくらいの時が流れたのだろう


君を好きと感じたのは


君が特別な存在になったのは


自分を苦しめる事なのに


電話がくれば
飛び上がるほどうれしくなり

顔を見ればつい、見とれてしまう


君には愛している人がいて嬉しそうに愛する人の話をするね


そんな時も君の笑う顔につい、見とれてしまう


会う事が出来るのは
夜中から始発まで


ぐちゃぐちゃになる感情を押し殺して

君の温もりが残る

私の心を押さえて

込み上げてくる涙を押さえて


『またな』と言う言葉を信じて



手を振った


また窓から見る朝もやけは私を優しく包んでくれた


本当は崩れそうなのに


その景色のおかげで


私は顔を上げていられる

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