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受付嬢観察日記

[609]  内田俊章  2008-12-24投稿
12月22日(月)雪
今日は、すばらしい受付嬢(子供)に出会ったので、番外編として、記しておこう。
ある小さな町の住宅街に、3件長屋が幾つか並んでいた。その中の1件の入口の横に、建材や材木、又その廃材等が無造作に置かれ、少し雪をかぶっているのを見つけた。どう見ても、建築関係のリフォームをしている様子。でも、幾ら探しても看板らしき物が見えない。
車も近くに無いので、主は留守だろうが、誰かが居れば、と思いチャイムを鳴らした。誰も出てこないが、子供の騒ぎ声が聞こえたので、扉を開けて「こんにちは」と声をかけた。すると、騒ぎ声が止み、小学校高学年と思われる女の子が現れた。私が改めて「こんにちは」と言うと、礼儀正しく「こんにちは」と挨拶を返して来た。「お父さんかお母さんは居ますか?」と聞くと、「父は仕事に言っています」と言い「母は……」と言いかけてうつ向いてしまった。少しの間があって女の子は顔をあげ、ハッキリと言った。「父と母は別居中です」と。私は慌てた。こんな小さな子供から、とんでもない事を聞いてしまった。「ゴメンね。オジサン、嫌な事を聞いちゃったね。本当にゴメンナサイね」
すると女の子は「良いんです、本当の事ですから」私は驚いた。そして「何のご用件ですか?名刺が有れば、もらえますか?父に渡しますので」(本当に出来た子である)私は驚くばかりだったが、名刺を出して空白に携帯の番号を書き、女の子に渡した。女の子は両手で名刺を受けると「分かりました」と言い、私は外へ出た。
10分程経っただろうか、携帯の着信音が鳴った。登録の無い人からの様なので、名乗らずに「もしもし」と出た。すると「石田と言いますが、先程ウチへ寄ってくれた方ですか?」と言われ、私はピーンと来た。(さっきの子供の家だ!)私は「お留守にお伺いして、申し訳有りません」と詫び、簡単に用件を伝えた。すると先方は、近くの喫茶店の改築をしているらしく、其処で面会する事になった。私は聞いた道順をたどり、喫茶店に着いた。先方の石田と言う男性は、テーブルと椅子の誇りを払って私に勧め、改めて名刺交換をした。私が石田氏の子供を誉めると、石田氏も一通り聞いたらしく、非常に恐縮していた。
そんな話から入ったので、以外と簡単に契約となった。(あの女の子に感謝感謝である) そんじゃそこらのOLさん、顔負けだよ!

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