中央の動脈
時計を見るともう九時半をまわっている。あさってからのセールの準備に案外と時間がかかってしまった。
店の戸締まりを確認し、外へ出ると、50メートルほど先にあるバス停にはもうすでにバスが止まっている。
「タイミング悪っ」
いつもこうだ。夢中で仕事をやっていると、時間のことをすっかり忘れてしまい、帰りが遅くなる。
遠のいていくバスの姿を見送りながら、トボトボとバス停まで歩いていく。
不器用な自分にがっかりだ。
きのうだって。ケンカして二週間、口をきいてなかった昭二郎からせっかく電話がかかってきたのに、バスに乗るタイミングだったせいで
「ちょ、ちょっとあとにして、かけなおすから」
と言ってしまったら、また機嫌を損ねてしまったみたいだ。もう、全く電話にでてくれなくなった。
店の戸締まりを確認し、外へ出ると、50メートルほど先にあるバス停にはもうすでにバスが止まっている。
「タイミング悪っ」
いつもこうだ。夢中で仕事をやっていると、時間のことをすっかり忘れてしまい、帰りが遅くなる。
遠のいていくバスの姿を見送りながら、トボトボとバス停まで歩いていく。
不器用な自分にがっかりだ。
きのうだって。ケンカして二週間、口をきいてなかった昭二郎からせっかく電話がかかってきたのに、バスに乗るタイミングだったせいで
「ちょ、ちょっとあとにして、かけなおすから」
と言ってしまったら、また機嫌を損ねてしまったみたいだ。もう、全く電話にでてくれなくなった。
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