エンブレム〜序章〜?―?
そう声を掛けると音の主はアッサリと草むらから現れた。
やはりと言うか何と言うか現れたのは予想通り名無しの彼女であった。
こいつ絶対隠密稼業何て出来ねぇだろうなぁ。
「何わざわざ後つけてきてんだよ、お前」
「…外を見てたら…出ていくのが見えたから」
「ん、何だよ眠れなかったかのか?」
「…」
ふるふる。
「?じゃあどうして?」
「…星を見ていました」
「星を…へぇ良い趣味してるじゃん」
「…別に…好きなわけでは」
「?」
じゃあなんで、と思ったりしたが、別にそれほど気にするものでないだろうと思い考えるのを止めた。
たまには興味がなくても空を見上げることもあるだろうしな。
「まあ、折角だし一緒に歩くか。月も綺麗なことだし」
「…」
こくん。
そのあと俺達は二人で森の中を歩いた。
時々ポツリポツリと会話しながら。
その話の内容も大したものではない。
例えば、
「あのナイフって毎日手入れしてんのか?」
「…毎日」
「へぇ…」
とか、
「おにぎりどんくらい好きなんだ?」
「毎日食べても構わない…!」
「ほぉ…」
みたいな程度だ。
そんな感じで二時間ほど歩いているとようやく空が白んできた。
やはりと言うか何と言うか現れたのは予想通り名無しの彼女であった。
こいつ絶対隠密稼業何て出来ねぇだろうなぁ。
「何わざわざ後つけてきてんだよ、お前」
「…外を見てたら…出ていくのが見えたから」
「ん、何だよ眠れなかったかのか?」
「…」
ふるふる。
「?じゃあどうして?」
「…星を見ていました」
「星を…へぇ良い趣味してるじゃん」
「…別に…好きなわけでは」
「?」
じゃあなんで、と思ったりしたが、別にそれほど気にするものでないだろうと思い考えるのを止めた。
たまには興味がなくても空を見上げることもあるだろうしな。
「まあ、折角だし一緒に歩くか。月も綺麗なことだし」
「…」
こくん。
そのあと俺達は二人で森の中を歩いた。
時々ポツリポツリと会話しながら。
その話の内容も大したものではない。
例えば、
「あのナイフって毎日手入れしてんのか?」
「…毎日」
「へぇ…」
とか、
「おにぎりどんくらい好きなんだ?」
「毎日食べても構わない…!」
「ほぉ…」
みたいな程度だ。
そんな感じで二時間ほど歩いているとようやく空が白んできた。
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