エンブレム〜序章〜?―?
「ふわぁ〜…散歩もそろそろ終わりかぁ」
そう呟き軽く伸びをする。
やっぱ一人で散歩するより人と一緒の方が時間が経つのって早いな。
何でだろ。
時間が流れるのはどう動こうと同じだと言うのに。
こういうのもやっぱり気の持ちようってことなのかなぁ?
「――のしかった」
「んー?何か言ったか?」
「何でもない…」
「?そっか?――あっ」
「?どうしました…?」
「いや、ちょっと待ってろ」
あそこに在るのって、ひょっとして…。
それが在る場所へ走りよる。
「…やっぱり」
珍しいな…これが咲いてるなんて。
「何ですか…これは」
追い付いてきた彼女が開口一番に聞く。
「奏月」
「そうづき…?」
「うん、かなでるつきと書いて奏月。すげぇ珍しい花なんだぜ?」
「そう…なんですか?」
「ああ、よくは知らないんだけど確か、気候とか場所とか時間とか色々と条件重ならないと咲かないんだよ、これ」
「《じぃぃ》」
「…何だよ食い入るように見て。欲しいのか?」
「…」
こくこく。
「悪いけどそれは出来ねぇぞ」
「?」
「この花、何で月の名前を冠していると思う?」
「…」
「この花はな、咲くためには月の光も必要なんだ」
そう呟き軽く伸びをする。
やっぱ一人で散歩するより人と一緒の方が時間が経つのって早いな。
何でだろ。
時間が流れるのはどう動こうと同じだと言うのに。
こういうのもやっぱり気の持ちようってことなのかなぁ?
「――のしかった」
「んー?何か言ったか?」
「何でもない…」
「?そっか?――あっ」
「?どうしました…?」
「いや、ちょっと待ってろ」
あそこに在るのって、ひょっとして…。
それが在る場所へ走りよる。
「…やっぱり」
珍しいな…これが咲いてるなんて。
「何ですか…これは」
追い付いてきた彼女が開口一番に聞く。
「奏月」
「そうづき…?」
「うん、かなでるつきと書いて奏月。すげぇ珍しい花なんだぜ?」
「そう…なんですか?」
「ああ、よくは知らないんだけど確か、気候とか場所とか時間とか色々と条件重ならないと咲かないんだよ、これ」
「《じぃぃ》」
「…何だよ食い入るように見て。欲しいのか?」
「…」
こくこく。
「悪いけどそれは出来ねぇぞ」
「?」
「この花、何で月の名前を冠していると思う?」
「…」
「この花はな、咲くためには月の光も必要なんだ」
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