貴方が行きたいと言っていたから今年最後の職場の飲み会はそこにした
しばらく会えないからすごく楽しみにしていた

なのに貴方が突然来られなくなって絶望した
お酒をいくら飲んでも
誰と何を話しても楽しさが増さない

帰りの電車で貴方の噂を聞いた
私の知らない誰かとの噂＼r

耳を疑った
少しの期待が音を立てて崩れ落ちた
貴方は魅力的だし素敵な人だから当たり前かと開き直ろうとしたけれど無理があった
やっぱり思い描いたら駄目だ
貴方との恋も想いも

早く一人になりたい
思い切り泣きたい
私は何も期待してはいけない
所詮は二番目にもなれない
情けない

誰かも知れない相手を想像する
貴方に選ばれた相手を
私は貴方に選ばれないのだろうか
二番目でも良かった
それが三番目だとしても

隣の席に座っていても
貴方の何でもない
悲しくて苦しくて
貴方を想い描きながらも孤独を感じる

聞きたくも知りたくもない事を現実として受け入れ路頭に迷う想いが虚しくさ迷う

貴方には伝える事も出来ない
報われる事もない
初めから分かっていた結論だとしても今は上手に受け止められない

次会える時私は上手く振る舞えるだろうか
ちゃんと笑顔を見せられるだろうか

今何処で誰と何をしているのだろう
文句の一つでも言ってみたい
『せっかく行きたがってた店を予約したんですよ』って
平然を装って言ってみたい
本当は物凄く寂しかったから

どんな真実を知っても
短い時間を貴方と一緒に過ごしていれば少しはこの悲しみを消せたから

貴方が来てくれたら私はまた幸せを感じられたから

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