携帯小説!(PC版)

歩幅

[259]  mia  2008-12-27投稿
2歳年上のあなたは、いつも私より早足で いつも私の少し前を歩く。
 
どんなに私が急ぎ足で歩いたって、あなたは決して待ってはくれないね。
 
だから私は、あなたを見失わないように あなたの少し後ろを歩けるように たくさんたくさんあなたに尽くした。
 
こうやって、この手をずっと ぎゅって握っていてもらえるように…
 
 
どうして離れてしまったんだろう。どうしてあなたのそばにいられなくなったんだろう。
 
あの時は勢いであなたのことを離してしまった。
 
今度は、あなたが私のことを追いかけてきたね。たくさん走ってくれたよね。
 
でも私は立ち止まってあげることができなかった…
 
どうしても離れなきゃいけなかった
 
あなたといたら自分がボロボロになっていくから
 
 
「好き」って気持ちだけじゃダメなときだってあるんだ。
 
ごめんね…かずき。
 
2人が いつか同じ歩幅で歩けるようになったら、手をぎゅってして同じ道を歩こうね。
 
二度と離れてしまうことのないように。
 
…ずっと大好きだよ

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