エンブレム〜序章〜?―?
「…月?」
「そ、月。しかも月の形によって咲き方が変わってな。三日月なら七分咲き、半月なら八分咲き、満月なら九分咲きって具合な咲き方をするんだよ」
「…満開は?」
「ここの部分がよくわかんねぇんだよ、この花。月の光が必要なのは色んな実験で判明してんのに満開だけは新月の日だけなんだよ」
「…臍曲がり」
「それ言っちゃおしまいなんだが…」
まぁ確かに、光、場所、気候、etc、これらの条件が重なってやっと咲くと言うのに満開だけが新月の日って言うのはおかしいよな。
「まあ、だからこれは月が一番輝いてる夜の間しか咲いてられないんだ。朝になったらすぐに枯れて散っちゃうんだよ」
「…そうですか」
そう言って、彼女は至極残念そうにため息を吐いた。
「…」
本気で残念そうだな…。
うーん、何とか出来ないもんかなぁ。
「あ、そうだ」
「…?」
確かここに…お、あったあった。
「よっと…」
上着から目的の物を取り出す。
それは…。
「カメラ…?」
「そう、カメラ」
「何故そのようなものを…?」
「先週学校の課題で使ってそのまんま入れっぱなしだったんだよ」
「…横着者」
「…言うな、分かってる」
「そ、月。しかも月の形によって咲き方が変わってな。三日月なら七分咲き、半月なら八分咲き、満月なら九分咲きって具合な咲き方をするんだよ」
「…満開は?」
「ここの部分がよくわかんねぇんだよ、この花。月の光が必要なのは色んな実験で判明してんのに満開だけは新月の日だけなんだよ」
「…臍曲がり」
「それ言っちゃおしまいなんだが…」
まぁ確かに、光、場所、気候、etc、これらの条件が重なってやっと咲くと言うのに満開だけが新月の日って言うのはおかしいよな。
「まあ、だからこれは月が一番輝いてる夜の間しか咲いてられないんだ。朝になったらすぐに枯れて散っちゃうんだよ」
「…そうですか」
そう言って、彼女は至極残念そうにため息を吐いた。
「…」
本気で残念そうだな…。
うーん、何とか出来ないもんかなぁ。
「あ、そうだ」
「…?」
確かここに…お、あったあった。
「よっと…」
上着から目的の物を取り出す。
それは…。
「カメラ…?」
「そう、カメラ」
「何故そのようなものを…?」
「先週学校の課題で使ってそのまんま入れっぱなしだったんだよ」
「…横着者」
「…言うな、分かってる」
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