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震える肩

[178]  ふく  2008-12-29投稿
どうせ来ない未来なら
今日が続けばいいのに

そう言った君の横顔
僕の方を見て冗談っぼく笑った

時間を気にしてくれるのはいつも君だった
僕の事を一番に考えてくれた
僕等の一日に終止符を打つのはいつも君からだった
何も気にしていない振りをしていても
君には見透かされる
本当は辛くても感情を表に出さない君は僕よりもずっと大人だった

今日の終わりに言った君の言葉に止まらない愛が溢れて君を抱き締めた

涙なんて見せなかった
そんな強がる君の肩が小さく震えている
我慢してきた
感情を抑え続けていた
そんな君の肩にはどれだけの荷物が背負われているのだろう
固まっていた肩の力が少しずつ抜けて行くのを感じた

泣いているのだろうか
震える肩をそっと撫でた
有りったけの愛を込めて優しく包んだ

静かな夜に
重なり合った影に
君の息使いと深い溜息が聞こえる

僕の腕から身体を離して僕を見上げた
君の唇が小さく動いた

愛してる

僕の頬を指でなぞって涙を流した
光る雫が綺麗で君に溺れた

君と離れられないと思えば思う程罪を感じ
君を傷付け続けてはいけないと思うから苦しみが襲う

一人で帰って行く君を見つめながら君の想いを想像する
初めて見た君の涙が切なくさせる

君を追い掛けて
ずっと一緒にいようと約束を交わす事が出来たなら

そんな事を言っても
ただの嘘になってしまうから
追い掛けたがっている足を止め
欲しがる感情を懸命に堪えた

きっと君の方が
ずっと辛いだろうから

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