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『クリスマス』

[92]  牧之原Z  2008-12-29投稿
カリンがPrivate labelというブランドが好きな事は付き合い始めた頃から知っていた。だから俺はクリスマスにPrivate labelのプラチナリングをプレゼントした。

右手薬指にリングを通してあげた後のカリンの嬉しそうな表情、それが俺にとって最高のクリスマスプレゼントだった。

なのに…

本当に見返りなんて求めて無かった。

なのにカリンは


『お返しに何をプレゼントしようかなぁ!?』


と言い、考え始める。

そして何気に俺の顔を見て


『シュウジの眼鏡って、かなり使い込んでいるよね。フレーム若干斜めだし。よし決めた!』


そう言って、拒む俺を眼鏡屋に連行…。


結局、カリンから眼鏡をプレゼントして貰ったけど、リングより高くて申し訳無い気持ちで一杯の反面、凄く嬉しくて…



…大切に使い続けよう…



そう心に誓った…

事を思い出す。





あれから5年の月日が経ったが、今もカリンと一緒に居る。

あの眼鏡は今も大切に使い続けているが、最近はレンズの度が合わなくなってきていた…

事をカリンには黙っていた…

けどバレてしまった。


『シュウジさぁ、最近モノを見る時に目を細めるよね!?よし決めた!』


クリスマスに俺は再び眼鏡屋に連行される嵌めに…でも俺は店員に、こうお願いをした。


「フレームは全く傷んでないのでレンズだけ交換して下さい。」


5年前、心に誓った通り大切に使って来たし、デザインも決して古くないし…


出来上がった眼鏡を掛けると、やはり目の前の世界は鮮明になった。


カリンの顔が鮮明に見える…

先にプレゼントしていたPrivate labelのネックレスも鮮明に光り輝く…





そして…










娘と息子の顔も又鮮明に…





カリンと結婚して4年の月日が経った。
俺とカリンの左手薬指にはPrivate labelの結婚指輪がはめてある。


「今日はクリスマスイヴだからさぁ、たまには外食して帰りますか!?」

『賛成!帰ったらデザートに手作りケーキを召し上がれっ!!』





…Merry Christmas…

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