ある冬、雪の降る日に2
昔から怖かった。気付かないふりをしてきたけど、お母さん…。
やっぱり、あたしは捨てられた…。
隣の家のはなこが笑っている。昨日、今日の晩御飯ははなこの大好物だって嬉しそうに話してた。
寒い。
昨日の雨よりも今日の風の方が何倍も寒い。
手足の感覚がなくなってきた。
公園のベンチの下にうずくまる。
寒さは全く変わらない。ただ、休みたかった。
遠くでどこかの家の中から子供の泣き声が聞こえてくる。
あたしは、お母さんの娘のみわちゃんをぼおっと思い出した。
みわちゃんはお母さんがあたしを追い出そうとしたら、大声で泣いた。
まま、やめて!
ナルミを捨てないで!
やだぁっ…やぁだぁぁーーー…!!
大粒の涙があたしの上に落ちてきて、あたしは足が震えて。
どうしようもなく悲しかった。
まま、どうしてナルミをどっかへやっちゃうの!?
お母さん、あたしも知りたい。どうしてあたしを捨てたの…?
伝えようのない疑問は胸の内に積もっていく。
でも、きっとあたしが喋れたとしてもお母さんは答えてはくれない…。
やっぱり、あたしは捨てられた…。
隣の家のはなこが笑っている。昨日、今日の晩御飯ははなこの大好物だって嬉しそうに話してた。
寒い。
昨日の雨よりも今日の風の方が何倍も寒い。
手足の感覚がなくなってきた。
公園のベンチの下にうずくまる。
寒さは全く変わらない。ただ、休みたかった。
遠くでどこかの家の中から子供の泣き声が聞こえてくる。
あたしは、お母さんの娘のみわちゃんをぼおっと思い出した。
みわちゃんはお母さんがあたしを追い出そうとしたら、大声で泣いた。
まま、やめて!
ナルミを捨てないで!
やだぁっ…やぁだぁぁーーー…!!
大粒の涙があたしの上に落ちてきて、あたしは足が震えて。
どうしようもなく悲しかった。
まま、どうしてナルミをどっかへやっちゃうの!?
お母さん、あたしも知りたい。どうしてあたしを捨てたの…?
伝えようのない疑問は胸の内に積もっていく。
でも、きっとあたしが喋れたとしてもお母さんは答えてはくれない…。
感想
感想はありません。