エリザベスドール?(28)
あの人間の男…
ルーク・ハリーがいるからなのね?」
「ルークカラ、ハナレタクナイノ」
妹エリザベスの…
今も変わらぬルークへの思いに、ローズマリーは呆れるばかりだ。
「アンタったら、ジーナ・バーソロンの魂は抜けても、あの女の恋心までは抜けてないのネェ?」
「ジーナノ、キモチ…
ワタシノ、キモチ」
「ふーんなるほどォ。
だけど…
アンタがあの人間に惚れていても、向こうはアンタを化け物人形としか見ないじゃない。
分かってんの?」
「ワカッテル…。
デモワタシハ、ルークヲ、アイシテル」
「あのねエリザベス…
向こうはアンタを嫌っているのも同然なの」
「ワタシハ、ルークガ、スキ」
「でもアンタは嫌われている」
「ワタシハ、スキ」
「だから、アンタの事は嫌いだって!」
「ワタシハ、スキ」
「人間の男を好きになっちゃ駄目ッ!」
「ワタシハ、ルークガ、スキ」
「エリザベス!」
言う事を聞かない妹に、ローズマリーは段々と苛立ちを感じて来た。
「ルーク、ダイスキ」
「イイ加減にしてよ!」
と言って、ローズマリーはケースの台をドンと足蹴りした。
エリザベスは言う事を聞かないばかりか…
自分の思いを強調したいのだろう…
「ルークガ、スキ!
ルークガ、スキ!
ルークガ、スキ!
ルークガ、スキ!
ルークガ、スキ!…」
と言う台詞を繰り返す始末。
ローズマリーとしてみれば、からかわれているような気分だろう。
エリザベスの言葉を遮るように、ローズマリーは声を大にして言う。
「うるさーい!」
「ワタシハ、ルーク…」
「お黙りッ!」
「…」
溜め息付くローズマリー。
「バカじゃないのッ!?
同じ事を何度も言ってからッ!」
「ルークゥ…」
姉に怒られたからか…
今度は泣き出した。
「あー分かったわッ!
アンタの好きなように、おやりなさい!」
こりゃあ駄目だと、ローズマリーは思った。
妹エリザベスは純情だけど、甘えん坊で凄く頑固な面も持っている。
以降、ローズマリーは黙り込んだ。
すると…
エリザベスは恐る恐る、姉に話しかけた。
「ローズマリー」
「…」
「ローズマリー」
「なあに?」
ルーク・ハリーがいるからなのね?」
「ルークカラ、ハナレタクナイノ」
妹エリザベスの…
今も変わらぬルークへの思いに、ローズマリーは呆れるばかりだ。
「アンタったら、ジーナ・バーソロンの魂は抜けても、あの女の恋心までは抜けてないのネェ?」
「ジーナノ、キモチ…
ワタシノ、キモチ」
「ふーんなるほどォ。
だけど…
アンタがあの人間に惚れていても、向こうはアンタを化け物人形としか見ないじゃない。
分かってんの?」
「ワカッテル…。
デモワタシハ、ルークヲ、アイシテル」
「あのねエリザベス…
向こうはアンタを嫌っているのも同然なの」
「ワタシハ、ルークガ、スキ」
「でもアンタは嫌われている」
「ワタシハ、スキ」
「だから、アンタの事は嫌いだって!」
「ワタシハ、スキ」
「人間の男を好きになっちゃ駄目ッ!」
「ワタシハ、ルークガ、スキ」
「エリザベス!」
言う事を聞かない妹に、ローズマリーは段々と苛立ちを感じて来た。
「ルーク、ダイスキ」
「イイ加減にしてよ!」
と言って、ローズマリーはケースの台をドンと足蹴りした。
エリザベスは言う事を聞かないばかりか…
自分の思いを強調したいのだろう…
「ルークガ、スキ!
ルークガ、スキ!
ルークガ、スキ!
ルークガ、スキ!
ルークガ、スキ!…」
と言う台詞を繰り返す始末。
ローズマリーとしてみれば、からかわれているような気分だろう。
エリザベスの言葉を遮るように、ローズマリーは声を大にして言う。
「うるさーい!」
「ワタシハ、ルーク…」
「お黙りッ!」
「…」
溜め息付くローズマリー。
「バカじゃないのッ!?
同じ事を何度も言ってからッ!」
「ルークゥ…」
姉に怒られたからか…
今度は泣き出した。
「あー分かったわッ!
アンタの好きなように、おやりなさい!」
こりゃあ駄目だと、ローズマリーは思った。
妹エリザベスは純情だけど、甘えん坊で凄く頑固な面も持っている。
以降、ローズマリーは黙り込んだ。
すると…
エリザベスは恐る恐る、姉に話しかけた。
「ローズマリー」
「…」
「ローズマリー」
「なあに?」
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