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死の旅 1ー2

[434]  レティシア  2008-12-31投稿
ティアズは、かなりの速さで動いた(メアリはティアズの速さに目がついていけなかった)
ティアズは一番若そうな騎士の隣にいた
「なにっ!?」
「くたばれい!」
ティアズはロッドを、騎士の腹に振った
騎士はなにかをつぶやいたが、乗っていた馬から離れ、飛んだ(メアリが思うにあれは、ぶっ飛んだに近い)
その後、ティアズは残る6人もロッドを振りぶっ飛っとばした(ハルセンは剣で防御したが、これもまた剣ごとぶっ飛んだ)


「…というわけでして、つまり、私はこのルイザ王国の王女様を守ろうとしたのであります…」
なぜこうなったんだ?
あの後、ハルセンがあの少女は王女だとかぬかして、嘘だと思ってたが少女自身が公式認定してしまったので、オレは王国の騎士に(しかもハルセンってかなりの身分でいやがった)暴行の罪をかぶり(逃げることもできたが、王女様を城に届けねばなるまい…)、なんと!王様の前に(近くに王女様がいらっしゃる)膝をついていた(わざわざ王様がお呼び立てなされたよ…)

「顔を上げてくれ…君の名は?」
怒ってないよね…?
「ティ、ティアズ・ネーピアでございます」
「歳は?」
「32です…」
「?何を言ってる?」
「失礼しました!…17です」
王は近づいて
「悪かったな…メアリが世話になった」
「えっ?」「何を言うのです!?」
ティアズとハルセンは同時言った
「この者は我らに攻撃したのですぞ!」
「ハルセン!17の者に剣を向ける貴様はなんだ?聞けば彼はメアリを守ろうとしたのではないか!しかも彼がいなければメアリはもういないぞ!」

周りが静まりかえる…
「なにか、君に礼をしたい…欲しいものはあるかね?」
ティアズの口が開く
「いえ、欲しいものはありませんが…探している者がいます」
「…誰かね?」
ティアズの蒼い目が恐ろしく光ったのをメアリは見た

「白いローブで紅い目の魔術士です」

ティアズは憎しみをこめて言った

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