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エリザベスドール?(31)

[470]  ぐうりんぼ  2009-01-01投稿
 グリッドマン隊長は同行の2人を紹介した。

「隊員のボブソンとゴミラスです」

「宜しく」

 2人の隊員に握手するモグレ警部。

「大体の状況は、公安部から聞いています。
 化け物人形とやらのテロリストの様子は?」

「そこの、モニターをご覧なるとイイ」

 さっそく、隊長たちはモニターをチェックし始めた。

「なるほど、ニュース映像で見たのと同じ光景ですね。しかもこれは…」

 リアルで鮮明な映像を通じて、間近で見る動く人形に隊長は息を呑む。

 モグレ警部が説明する。

「今、踊っているのがローズマリーと言います」

「警察が砲撃したエリザベスと言うのは?」

 モグレ警部は画面を指差して答えた。

「奥に見えているガラスケースに入っています」

「人形は、2体だったんですね?」

「そうです。どうされますかな? 今、その部屋は完全にシャットアウトしていますから、人形は外へは出られません」

「宜しい。すぐに攻撃準備に入ります」

「我々が手伝う事は?」

「イヤ、結構です」

「本当にイイんですか? あの人形は、エリザベスよりも凶暴だと言う情報を我々は入手していますから」

「たかが人形1体を攻撃するだけです。
 我々だけで十分に対応出来る」

「では我々は、どうすればイイ?」

「申し訳ないが…
 安全の為、貴方がたは建物の外へ避難して頂きたい」

「分かりました。
 あとは貴方がたにお任せしよう」

 モグレ警部たちはグリッドマン隊長の指示のままに、警備室を明け渡した。

 レイロ刑事がモグレ警部に話しかける。

「イイんですか?
 軍だけに任せて」

「イイんじゃないか?
 自分たちだけで、十分対応出来るって言うからね」

「でも、凶暴とされるローズマリーを、彼らだけで退治出来るんでしょうか?」

「彼らは戦闘のプロだ。 我々警察以上に、より専門的な行動を取るだろう」

「だと、イイんですが」

「あのワン公首相直々の要請だし、まあ…のんびりと様子を見守ろうじゃないか」


 モグレ警部はそう言って、レイロ刑事の肩をポンと叩いた。

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