カヤノコイXイブサンタ?
『ねぇ颯太。さっきの話だけど‥‥わたしも信じるよ。
サンタクロースが実在するって話♪』
ゆっくりと、颯太と一緒に、手をつないで歩いた。
『どうしたの?!さっきは、カヤノ笑い飛ばしてたじゃん。』
『うん‥‥。なんでかな。颯太といると、本当にそう思えてくる。』
信じられなかった。
年下の男のコに、
こんなにドキドキしている自分が。
もしかして、
わたし、
颯太に恋しちゃった?!
『カヤノ‥‥僕ね‥‥‥。』
『うん‥‥???』
『もし僕がサンタクロースだよって言ったら信じる?!』
『颯太が?!サンタクロース?!』
『うん。』
笑えなかった。
わたし、
颯太の言ってる事がウソだなんて思えなかった。
『信じるよ。だって、さっき颯太と出会ったばかりなのに、わたし今すごくハッピーな気分にさせてもらってるもの。』
『カヤノ‥‥。
僕と一緒にいて、楽しいと思ってくれたんだ?!』
『うん!!とっても!!』
『ありがとう‥‥。』
『どうした?!颯太?!』
『‥‥‥見ないでっっ!!』
『泣いてる?!』
『泣いてないよっっ‥‥カヤノが‥‥‥カヤノが悪いんだっっ‥‥‥。』
『颯太‥‥。』
気がつくと、
わたしは、
颯太を抱きしめていた。
わたしより少しだけ背が高いはずの彼なのに、
こんなに小さく感じたのはなぜだろう。
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