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カヤノコイXイブサンタ?

[460]  麻呂  2009-01-01投稿

抱き合ったカタチのままで、



颯太がわたしに言った。



『サンタってさ、1人じゃないんだよ。
ある日、選ばれた者達だけが、サンタになるために、サンタの国へ行く事になるんだよ。』



『サンタの国?!』


『うん。サンタの国へ行ってる間の周囲の人間の記憶は、

魔法の力でうまく操作してもらえるから、絶対にばれる事はないし、バレたら即サンタからおろされるんだ。』



そこまで話すと、颯太は抱きしめていた腕をそっと離し、



わたしの顔をじっと見つめた。



『だから僕、明日からサンタ失格。』



『わたしに話したから?!だよね?!

どうして?!』



『僕、カヤノに恋しちゃったから。』



『颯太――』



嬉しかった。



颯太もわたしの事を好きになってくれたんだ。



『颯太、わたしも‥‥‥君の事が好き。』



不思議だね。



わたし達、



もしかしたら、



ずっと前から出会う運命だったのかもしれないね。



『サンタを失格になった者は、サンタだった時の記憶を全て消されてしまうんだ。

だから僕‥‥カヤノの事忘れてしまわない様にするから。

絶対覚えてるから。
だから、カヤノも絶対僕の事、信じていてよ。』



『うん。信じてる。
颯太がもし、わたしの事を忘れてしまっていたら、わたしが絶対思い出させてみせるからっっ!!』


『カヤノ‥‥。』



『‥‥颯太。』



『‥‥キスしていい/////』



『‥‥いいよ。』





Merry Christmas!!





颯太。



君と出会えた最高の夜に――

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