ラビリンス?
過去の俺と叔父は何やらもめていた。
俺は少し離れた所からその光景を見ている。
「何!?」
なんと過去の俺は叔父に向かって銃を向けた。
「お、おい、アンディ!バカな真似は寄せ!」
「バカはどっちだ!地獄に落ちろ!」
バキューンッ!!
過去の俺は堂々と叔父を撃ち殺す。
俺は焦った…俺は両親や叔父を殺したなんて記憶はいくら辿ってもない‥
ましてや叔父が死んだなんて情報も耳にしたことがない。やはりこれは只のまやかしだ。俺はそうやって無理やりポジティブに考えた‥
「アンディ…これだけじゃないわよ‥」
気付けばベティがそばにいた。
「ベティ、俺は騙されない…これは只の悪い夢だ」
「いいえ‥これは現実よ‥言ったじゃない…受け入れてと…」
ベティは冷たい眼差しで俺に言った。
そして…
「アンディ…教えてあげる。あなたのしたこと…」
「何だと?」
そうして、俺はいくつもの場面を見せられる。どうやら俺は沢山の人を死に追いやったらしい…それは親友、祖父、祖母、恋人など、俺との関係の深い者はほとんど殺した… そしてついには見ず知らずの家族を虐殺し崩壊させた‥
俺は一体‥なんなんだ…昨日までは普通に毎日を送っていた‥殺人鬼に成り下がった覚えはない‥いくら過去を振り返っても人を殺すなどという記憶はないのだ。どうかしてる…いつまでこんな訳の分からない夢を見てるんだ…早く覚めてくれ…
そして、だいぶ見終わるとベティが
「これがあなたの本当の過去…そして‥これから見せるのはあなたに一番知って欲しかったことよ…」
そうして俺は新たにベティが一番伝えたかった過去を見せられることとなった…
続く
感想
感想はありません。