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カヤノコイXイブサンタ?

[466]  麻呂  2009-01-03投稿

『パパァ〜、ママァ〜!!こっちこっちぃ〜〜!!』



『こらっっ!!

恋(レン)、陸(リク)!!
危ないからそんなに走るんじゃない!!
また転ぶぞ!!』



『そうよ!!2人ともパパの言う事ちゃんと聞くのよ〜!!』



わたしには5歳になる双子の子供達がいる。



男の子と女の子。



『ねぇママ。このツリーだよね?!

ママとパパの思い出のツリー。』



女の子の恋(レン)が、わたしに聞く。



『そうよ。恋(レン)ちゃん。ママとパパね、恋(レン)ちゃんと陸(リク)君が生まれて来るずっと前に、このツリーにメッセージを書いたのよ。』



『おい恋(レン)。早くパパとママのメッセージ探そうぜ!!』


男の子の陸(リク)が、お兄ちゃん風をふかせて妹の恋(レン)に言う。



2人とも、



可愛いわたしの子供達。



そして、



わたしの隣には、



愛する大切なあなたがいる。



『めぐみ。僕の顔に何か付いてる?!』


『ううん。颯太も、いいお父さんになったなぁと思って。』


『ははは。なんだそりゃ。僕って、めぐみにとって、そんなに頼りなくうつってたんだ?!』



『そうじゃないわよ。わたし、可愛い子供達に恵まれたし、颯太とまたこうして、このメッセージツリーを見に来れた事が、すごく嬉しくて‥‥‥。

まるで夢を見ているみたい‥‥‥。』



『夢じゃないよ‥‥。めぐみ。これからもずっと愛してる‥‥‥。』



『うん‥‥。颯太。わたしもずっと愛してる‥‥。』



ずっと、ずっと。



永遠に――





『めぐみ見て。

10年前に僕達が書いたメッセージだ。』



『あはっ。本当だ。なんか恥ずかしいね。』





《颯太へ。10年後も君と一緒にここへ来たいな。》



《カヤノへ。10年後の今も、幸せでありますように。》





『ねぇ知ってる?!颯太?!

サンタさんてね、本当は、おじいさんじゃなくて、若くてすごくカッコイイ男のコなんだって。』



『ふ〜ん。そうなの?!まためぐみの妄想癖が始まったか?!でも‥そうだったら面白いね?!』





ありがとう――



サンタだった君へ――





☆END☆

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