携帯小説!(PC版)

トップページ >> ホラー >> エリザベスドール?(34)

エリザベスドール?(34)

[448]  ぐうりんぼ  2009-01-03投稿
「人形相手に戦争だなんて、聞いた事もないね」

「トイプードル首相直々の要請ですからね」

「政府が動き出したなんて、初めてじゃないか」

「前回の人形騒動には、国の政府も関心持っていましたからネェ。
 きっと、ローズマリーと言う人形がエリザベスより凶暴だと言う事で、危機感を募らせたのでしょう」

「ローズマリーについて、警部たちはどこまで把握しているかね?」

「だから、エリザベス以上に凶暴だと言う事だけです」

「それだけか」

「それだけって。
 何か、新しい情報でもあるのですかな?」

「その為に、こうして来たのだよ」

「え?」

「ジョージ!」

 待ってましたとばかり、ジョージがクルマから降りて来た。

 ルークも一緒である。

「初めまして! ココにいる、ルーク・ハリーと同じクラスのジョージ・ハンクスです!」

 モグレ警部に握手するジョージ。

 少し興奮気味である。

「情報なら、彼が詳しい」と、アースル。

 ――――――――

 部隊が動き出した。

 軍用車両で待機していた兵士たちが一斉に降りて来たのだ。

 慌ただしく4号研究棟へ急ぐ兵士たちにアースルたちは視線を送った。

 ジョージは兵士1人1人が携帯している装備品を見てキッパリと言う。

「あの人たちでも、人形には勝てません」

「彼等は首都を守る最強の精鋭部隊だよ君ィ。
 戦闘のプロがだね、人形に負けないハズないだろう」

 モグレ警部の意見に、ジョージは反論する。

「それは倒す相手が、生身の人間かロボットだったらの話しでしょう」

「何ィ?」

「軍が相手にしているのは、人形の姿をした得体の知れない化け物ですよ」

「それが何だって言うんだね? エリザベスの時は、警察の力で退治出来たんだよ」

「ローズマリーの場合は、強さが違う」

「大して、変わらんよ」

「…」

 呆れ顔のジョージ。

 人間の想像を超えた怪物だって事を認識しているのだろうか?

 エリザベスを倒せたのだからと言う驕りが頭にあるから…

 異次元の怪物を甘く見ているのかもしれない。

 そこでジョージは自ら抱く、或る疑問をモグレ警部にぶつけてみた。

感想

感想はありません。

「 ぐうりんぼ 」の携帯小説

ホラーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス