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エリザベスドール?(37)

[460]  ぐうりんぼ  2009-01-05投稿
 やっとの思いで、グリッドマン隊長を引き離す事は出来た。

 自分の腕を掴んだまま、グリッドマン隊長は激しく悶えた。

 中のローズマリーはちぎれて落ちた腕を手にすると、顔を上げた。

「礼儀知らずの薄気味悪い、化け物人形で悪かったわネェ!」

「!?」

 ローズマリーが喋り出したので隊員たちはビックリ!

「な、何をしている!?
 撃てッ! 撃つんだ! 撃てーッ!」

 グリッドマン隊長の命令が飛び、隊員たちは一斉に発砲した!

 激しい銃声音がフロア中に響き渡る。

 ガラスケースはみるみるうちに砕け散っていった。

 無数のガラスの破片が辺りに飛び散る。

 発砲続ける兵士たち。

 近くに置いてあった長机や椅子、物を運ぶ手押し台車が宙を舞い、兵士たちに次々と直撃した。

 まさに、ポルターガイスト現象だ!

 床にうずくまる兵士たち。

 長机の下敷きになっている兵士もいる。

 グリッドマン隊長は激痛のあまり、意識を失っていた。

「隊長ォッ!」

 外で待機していた他の兵士たちが駆け付けて来た。

 この時、辺りにガラスの破片が兵士1人に目掛けて飛んで来た。

 顔中にガラスの破片が突き刺さって、多量の血が吹き出す。

 その場に倒れ込んだ兵士。

 あまりの血みどろの惨状に誰もが足がすくんでいた。

 更に…

 兵士たちの目の前に奇怪な姿が飛び込んで、皆を震え上がらせた。


 銃口を向けるが…

 恐ろしさのあまり、引き金が引けない。

「ろ、ローズマリーだなお前ッ!?」

「ワタシハ、エリザベス。ルークノ、コイビト」

 ボロボロの姿で兵士たちの方へ歩いて来るエリザベス。

 ローズマリーの霊力で持って、復活したのだ。

 兵士の1人が意を決して発砲した。

 エリザベスの体は弾丸を浴びながら、蜂の巣だらけになってゆく。

 だが…

 エリザベスはそれでも歩み寄って来る。

「ば、化け物だ!」

 兵士たちは怖くなり、廊下へ退避し始めた。

 見るも無残な姿になったエリザベスが部屋から出て来た。

 くるりと向きを変え、兵士たちに向かって歩いて来る。

「化け物めッ! これでも食らえッ!」

 兵士の1人が持って来たバズーカ砲を発射!

 ドカーン!

 エリザベスは木っ端微塵になった。

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