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25、鎖国〜国の行方、人の想い〜

[201]  絹服誓愛  2009-01-05投稿
渓吾が携帯を閉じ、自分のデスクに戻った時、康則が戻ってきた。
『ただ今帰りましたぁ!』声があまりにも明るいのとあまりに大きいので、何人かの社員が驚き、仕事の手を止めてしまう程だった。
その時、ちょうど、歩の携帯が鳴った。着メロは歌手の愛沢 心美の「遠い愛」。
表示は『古本未来』《フルモトミライ」
歩は携帯を持ち、部屋のかた隅にある、談話室入った。その姿を渓吾は目で追ってしまった。
「渓吾!」歩の姿が掻き消され康則が目の前に来た。
『ヤス遅いやん。いいのとれたん?』
「それがさー」
渓吾は、歩が気になりながらも康則との会話を始めた。
談話室の赤い、一人用ソファーに歩は座っている
「歩、今日の夜日本に着くよ。会えるよ」
『本当?!みー君に会いたいよ』
《古本未来》は37才。
歩の父親が経営してる、貿易会社、米本社の副社長。歩と未来は12月24日結婚式を挙げる。婚姻届も24日の予定だ。

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