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エンブレム〜序章〜?―?

[225]  S・U  2009-01-05投稿
「…」
か、可愛い…。
少女は少し慌ただしくベランダに近寄り猫を眺めた。
白い毛を土台にしてあちこちに黒、茶が混じった毛色をしている。
「三毛猫…」
確か雌の割合が99%を占めるという変わった種…でしたね。
「…ニャー」
「!」
な、鳴きました…。
猫は少し機嫌を悪くしたように少女の手を睨み付けた。
その少女の手には猫の尻尾が握られていた。
…やはりいきなり尻尾に触るというのは失礼ですよね…。
そう思い直して彼女は触っていた手を引っ込めた。
「三毛さん…突然触ってすいませんでした…。お詫びと言ってはなんですが宜しければ私とお茶の一杯でも付き合ってくださいませんか?」
その様な言葉が通じるわけ無いと思われたが、中々どうして、猫は返事をするように一鳴きし縁側に飛び乗った。
その様子を見た少女は先刻より幾分表情を和らげ「分かりました、少々お待ちください…」と言って台所へと歩いていった。
「ニャー」
その背中に猫は返事をするかのように一鳴きしてその場にうずくまった。
可愛いのは…良いですよね…。
少し振り向いて猫を見た後彼女は思った。
なのに私は…こんなにも…。

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