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エンブレム〜序章〜?―?

[230]  S・U  2009-01-06投稿
――遼サイド

「疲れたな…」
やれやれ、何故委員会というものはあんなにも馬鹿馬鹿しいものなのだろうか。
何度も何度も同じ様な事で談義して、その癖一切進展しない。
やはり、あれは委員長の無能さに起因しているのだろう。
学校というのは年齢が高い方が偉いと勘違いしているのか?
組織というのは有能なものが率いてこそ最大限に力を発揮出来るというのにいくら十七歳だからと言ってあんな無能に長を任せていたら委員会自体がいずれ機能しなくなるぞ。
「全く…やはりこの暗黙のうちに了承された年齢制度と言うものを撤廃しなければいけないな」
年齢が例え低かろうと、優秀なものはやはり上に立つべきだ。
それでこそ、組織というのはより意識が向上されより完璧な域に…。
「ん…?」
何だか外が騒がしいな。
「祭りでもやっているのか、こんな季節に」
窓から外を眺めると人だかりが出来ていた。
「…ドーナッツ」
それが第一印象。
あの集まりは何だ?
ついに我が校でもリヴァイアス並の宗教団体が布教したのか?
「…お」
校舎から凄い勢いで飛び出してきた人影が三人。
慎弥、怜、麻衣ちゃん、か。

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