エンブレム〜序章〜?―?
ただその中に命に代えても茶が好きだっ!って奴が居ないだけで…。
「…で、どうすんだよ。もうすぐ昼休み終わっちまうぞ」
遼が腕時計を見ながらそう答えた。
「ああ、そうだなぁ…」
呟くように言った後彼女を見る。
――帰れって言っても帰るわけないよな、こいつ。
でも、ここで待ってろって言おうにも、勝手にここまで来た以上大人しくしているわけないし…。
「…」
駄目だ、妙案の一つも浮かびやしない。
完全敗北五里霧中。
右も左も分かりません。
「…仕方ないか」
「何か思い付いたの?」
「案というか逃げの策」
最早藁にもすがる気持ちで俺は言った。
「保健室に連れて行こう、和也先生に頼み込む」
「瀬野先生に?」
「ああ」
瀬野和也先生。
この村の数少ない医者の一人で口数は少ないが生徒達の相談事を親身に聞いて的確なアドバイスをくれたりちょっとした頼み事なら大抵聞いてくれるという中々頼りになる人だ。
「ちょっと迷惑じゃないかな」
麻衣が心配そうに呟いた。
「他にどうしようもないだろ。こっちは後二時間社会勉強しなきゃならないんだから」
「そうだけど…」
「そうだな、時間を考慮に入れてもそれが一番最良だな」
「…で、どうすんだよ。もうすぐ昼休み終わっちまうぞ」
遼が腕時計を見ながらそう答えた。
「ああ、そうだなぁ…」
呟くように言った後彼女を見る。
――帰れって言っても帰るわけないよな、こいつ。
でも、ここで待ってろって言おうにも、勝手にここまで来た以上大人しくしているわけないし…。
「…」
駄目だ、妙案の一つも浮かびやしない。
完全敗北五里霧中。
右も左も分かりません。
「…仕方ないか」
「何か思い付いたの?」
「案というか逃げの策」
最早藁にもすがる気持ちで俺は言った。
「保健室に連れて行こう、和也先生に頼み込む」
「瀬野先生に?」
「ああ」
瀬野和也先生。
この村の数少ない医者の一人で口数は少ないが生徒達の相談事を親身に聞いて的確なアドバイスをくれたりちょっとした頼み事なら大抵聞いてくれるという中々頼りになる人だ。
「ちょっと迷惑じゃないかな」
麻衣が心配そうに呟いた。
「他にどうしようもないだろ。こっちは後二時間社会勉強しなきゃならないんだから」
「そうだけど…」
「そうだな、時間を考慮に入れてもそれが一番最良だな」
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