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鉄パイプとピストル 2

[229]  カート・カーティス  2009-01-07投稿
第二生


(ドクン)



(ドクン)



(ドクン)



やけに俺という人間を司る胸の真ん中を感じる。


目の前のクズが何かわめいていた。


ヒデの見開いた目がちらつく…………


過去とか興味ねぇし、先の事も興味ねぇ……ただあいつの目にはこの先何を映したのか………



なにを映したのか………



なにを……………



『なにを!』


思わず叫んでしまった。


「何を突然叫んでいるんだ!質問にこ………」


クズが立ち上がって俺のに詰め寄って来た。


(ドンッ!!)


その隙にクズの脇腹にケリをプレゼント。
クズは仰向けにぶっ倒れた。起き上がる前にクズの脇に抱えてる黒い鉄のカタマリを握りしめ、クズの眉間に突き付けた。



『繋がってるもんとれ』

「!!なっ落ち着け、銃から手を離して話しを…」


『とれ』


「はーっはーっお、落ち着いて………………」


『とれっ!!』


その合間にドタドタっとクズ共が2、3人入って来た!ブチッと根本から引きちぎって入ってきたクズ共に一発。


(パンッ)


異様に渇いた音がこの薄暗い四方型の部屋に響いた。


(パラパラ)


ドアのライトが落ちている。屈んだクズ共を飛び越して部屋を飛び出た。


「まてぇ!この糞ガキ!こちら…………………」


クズ共の怒号と集まるクズの足音、気が遠くなりそうなくらい走った。


走って……………


走って…………………


走って……………………


走って……………………


気がつくと頬に冷たい雫



空を見上げると涙のようにシトシトと雨が降っていた。


『はーはー…冷て』


右手には黒い鉄の固まり。車のライトが黒い鉄の固まりを綺麗に写し出す。

遠くにクズ共のサイレンが聞こえる。又、空を見上げた。



真っ黒の中にあいつの目がまたちらつく…………



『冷ぇって』



無情とはこういう事をいうのか?わかんねぇ……



また俺は走った…………



走った………



走った……………



走った…………………



走った……………………



大事に黒い鉄の固まりを抱いて……………

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