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魔法的恋愛関係☆-?

[563]  はにゅう★  2009-01-07投稿
「うっ…」
うめき声とともに起きたのは、私より少し背の高い男の子だった。
ちなみに、私は背が低い。
「アミ、大丈夫?」
アーシャが心配してる。
「うん…なんか、このひとが」
男の子を指さして、
「下敷きになってくれて」
ともかく、わかったことだけ説明した。
下敷きになるつもりなどなかったとおもうが。
私は男の子に深々と頭をさげて、また謝った。
「ホントすいません」
「いえいえ…」
首の後ろを痛そうにさすりながら、男の子も頭をさげた。
そしてそのまま、私たちと反対方向…つまりは男子寮へと向かうひとの流れへと消えた。
「ねっ、アミ」
「ん?」
歩きながら、アーシャが手を組みながら、
「あの男の子、かわいかったよね〜!あたし、ああいう弟みたいなコなら、ウェルカムだなっ!」
目をキラキラさせて、そう言う。
「でも、そんなに顔イケてたかな?」
「顔はまあまあ。仕草とか、声とか…あたしより背低いし」
ちょっとムっとした。私よりは高かったけど。
「だいたいアーシャ、彼氏いなかった?」
「いーの!こっち来た時点で関係は終了よ。どうせ会えないしさあ〜」
「オニめ」
「うるさい〜アミには関係ないでしょ!」

このときは、ただ下敷きにしてしまった男の子に、興味なんてなかった。アーシャと喋りながら歩いて、部屋に着くころには、頭の中から消えていた。
部屋について、アーシャとわかれて、同室のコはもういるかな、なんて考えながら、ドアを開ける。
「あらっ」
ドアを開けてすぐの、リビングのような部屋のソファに、ひとりの女の子が座っていた。
そのコは、魔法についての少女向け雑誌を読んでいた。
容姿は、…かわいい。
「着いたら、誰もいなくてびっくりしたの」
女の子は立ち上がって、私の前で微笑んだ(ちなみに、驚いたことに、私と変わらない背の高さだ)。
「私はアニーよ。よろしく!」
きぃっ。
後ろでドアが開く音がした。
見ると、(私たちより背の高い)いかにも美人!な女の子が部屋に入ってくる。
「先客いたんだっ!あたしも早くきたつもりなんだけどな」
そして、とても綺麗な笑みを浮かべると、
「あたしは、アリス。これからよろしくね!」
自己紹介した。
その言葉は、自然に私の口をついて出た。
「私、アミ。よろしく!」

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