ロストクロニクル6―1
シャープは見知らぬ部屋の中で目を覚ました。
「そっか、わたしはあの森の中で寝ちゃったんだった」
シャープの寝ていた部屋はどうやら誰かの家の中らしい。
床には一冊の本が落ちていた。パラスの歴史について書かれた本だった。
シャープは自分の寝ていたベッドから抜け出し、部屋のドアを開けた。シャープが寝ていたのは家の二階だった。
「変ね。誰も居ない」
家の中は誰も居なかったが生活感が溢れ、今でも使われている家の様だ。
一階に降りると暖炉があった。その暖炉の上には一枚の肖像画と剣を飾るための台が備え付けられていた。だが、そこに剣は無かった。
「ディスク・アストラル?」
驚いたことに苗字が記されていた。
「よー、やっと起きたか」
びくっと後ろを振り向くと玄関にパットが立っていた。
「えーっと、あっパットさん!」
忘れてた。
「びっくりしたぞ。いきなり眠るもんだからな」
言い終わると意味も無くばか笑いをし始めた。
「あっ、あの、この家って誰の家なんですか?」
「さぁな、知らんな」
パットは買ってきた食べ物をテーブルに並べ始めていた。
「それじゃあ、ここはどこですか?」
「オーケスだ。因みに今は昼間だ」
シャープは思い出したように懐から一枚の紙を取り出した。
「お昼ならちょうどいいです。わたしは買い物に行って来ますね」
パットは一人、誰のものかも分からぬ家の中をなんとなく歩いていた。
「誰の家だろうな。そろそろ帰って来るかも知れんな」
パットも肖像画に気付いた。
「んっ?ディスク・アストラルか。珍しいな苗字まで入っているなんて」
そして、ふと足元に目をやるとどこにでもありそうな敷物が敷いていた。
だが、その敷物はこの床を覆い隠すよいに何枚も敷いていた。
「どうしてテーブルの下だけでなく、こんなにたくさん?」
パットは胸騒ぎがした。そこで敷物を全て取り払ってみることにした。
玄関からシャープが入ってきた。
「パットさん。わたしの買い物はすぐに終わったんですけど、美味しそうな食べ物も買ってきました」
「・・・シャープ。この家はまずいぞ」
意味深な言葉だった。
「確かに、住人が帰ってきたらまずいですよね」
「違う。これを見てみろ」
パットが敷物を全て取り払うと、床一面にびっしりと広がった血が姿を現した。
「そっか、わたしはあの森の中で寝ちゃったんだった」
シャープの寝ていた部屋はどうやら誰かの家の中らしい。
床には一冊の本が落ちていた。パラスの歴史について書かれた本だった。
シャープは自分の寝ていたベッドから抜け出し、部屋のドアを開けた。シャープが寝ていたのは家の二階だった。
「変ね。誰も居ない」
家の中は誰も居なかったが生活感が溢れ、今でも使われている家の様だ。
一階に降りると暖炉があった。その暖炉の上には一枚の肖像画と剣を飾るための台が備え付けられていた。だが、そこに剣は無かった。
「ディスク・アストラル?」
驚いたことに苗字が記されていた。
「よー、やっと起きたか」
びくっと後ろを振り向くと玄関にパットが立っていた。
「えーっと、あっパットさん!」
忘れてた。
「びっくりしたぞ。いきなり眠るもんだからな」
言い終わると意味も無くばか笑いをし始めた。
「あっ、あの、この家って誰の家なんですか?」
「さぁな、知らんな」
パットは買ってきた食べ物をテーブルに並べ始めていた。
「それじゃあ、ここはどこですか?」
「オーケスだ。因みに今は昼間だ」
シャープは思い出したように懐から一枚の紙を取り出した。
「お昼ならちょうどいいです。わたしは買い物に行って来ますね」
パットは一人、誰のものかも分からぬ家の中をなんとなく歩いていた。
「誰の家だろうな。そろそろ帰って来るかも知れんな」
パットも肖像画に気付いた。
「んっ?ディスク・アストラルか。珍しいな苗字まで入っているなんて」
そして、ふと足元に目をやるとどこにでもありそうな敷物が敷いていた。
だが、その敷物はこの床を覆い隠すよいに何枚も敷いていた。
「どうしてテーブルの下だけでなく、こんなにたくさん?」
パットは胸騒ぎがした。そこで敷物を全て取り払ってみることにした。
玄関からシャープが入ってきた。
「パットさん。わたしの買い物はすぐに終わったんですけど、美味しそうな食べ物も買ってきました」
「・・・シャープ。この家はまずいぞ」
意味深な言葉だった。
「確かに、住人が帰ってきたらまずいですよね」
「違う。これを見てみろ」
パットが敷物を全て取り払うと、床一面にびっしりと広がった血が姿を現した。
感想
感想はありません。