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奈央と出会えたから。<302>

[532]  麻呂  2009-01-08投稿

『奈央。』



『ユ‥‥ユカ?!』


『すごいね。

やっぱ京谷さんて、迫力あるよね?!』


『う‥うん。』



あたし達2人は、



至近距離から観察していたコトもあって、



ものすごい迫力を味わうコトが出来た。


ケド、



庭木の植え込みに体を小さく丸めてひそみ、



同じ体勢でいたから、



あたしもユカも、



もう限界に近付いていた。



『奈央大丈夫?!

あたし、もう限界だよ。』



『頑張ってユカ!!
もうそろそろ終わりそうだから。

我慢して!!』



『うん。』



お互いに励まし合っていた、



そのトキ――



あたしは鼻の辺りに、



やけにむずがゆさを感じた。



え‥‥ちょっと待ってよ!!



や‥やば‥‥いよ、


なんでこんなトキに、



く‥くしゃみがっっ‥‥‥



お願いっっ!!止まってっっ!!



ふぁっっ‥‥ふ‥ぁ‥‥‥‥



『ふぁ〜〜っくしょんっっ!!』



ひ‥ひゃあっっ‥‥‥



あたしは大きなくしゃみをぶちかましてしまった!!

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