サークルチェンジ #15
「こいつ日系のくせにレギュラー取りやがってよー。俺ら1年ん時球拾いと草抜きだったんぜ。」
「こいつの母ちゃんポルトガル人らしいぜ…」
「オヤッサンはブラジルじゃなかったっけ?」
「まぁーどの道、日系には変わりねーけどな」
青山「・・・・」
「てっちゃん今夜は焼肉よ〜エバ〜ラヤキニクのタ〜レ〜ってか? 笑」
「マジウケる!腹痛ぇー 爆」
「そういやーポルトガルの宣教師ってハゲたおっさんじゃなかったか?そのわりにゃー髪あるよな?青山。 笑」
青山「!!!!!!」
青山はカッとなって先輩の胸倉を掴んだ。
「おーお前先輩に手挙げんのか?これだから日系は困んだよな。やるんだったらやれよ。」
その時、常日頃聞かされている父親の言葉が青山の脳裏をよぎった。
『いいか哲也、戦うとしたら自分とだけだぞ。』
青山は先輩から手を放すと部室を飛び出していった。中学1年だったその日限りで野球は辞めた。
日系ブラジル人である父親とポルトガル系ブラジル人である母親の間に生まれた青山は自分の境遇と葛藤していた。よく見るとラテンぽい顔つきと人並外れた運動神経、上から物を言われるのが気に入らない性格が災いして日本の体育会系では恰好のイジメの対象となってしまう。
純粋な日本人でもない
ブラジル育ちでもない
豊田市はブラジル系の人口が多いが青山はそのコミュニティーに入れずにいた。(筆者は小1の時にブラジルからきた転校生にオブリガード“ありがとう”という言葉を教わりました。)
スポーツが唯一の取り柄である青山は隼人の誘いが正直嬉しかった。が、中学時代のことがあり素直に返事ができない。
『戦うとしたら自分とだけ』
高校生になった今も青山にはその意味がわからない。
結局尾張ヶ丘はゴールデンウィークも8人での練習となった。
「こいつの母ちゃんポルトガル人らしいぜ…」
「オヤッサンはブラジルじゃなかったっけ?」
「まぁーどの道、日系には変わりねーけどな」
青山「・・・・」
「てっちゃん今夜は焼肉よ〜エバ〜ラヤキニクのタ〜レ〜ってか? 笑」
「マジウケる!腹痛ぇー 爆」
「そういやーポルトガルの宣教師ってハゲたおっさんじゃなかったか?そのわりにゃー髪あるよな?青山。 笑」
青山「!!!!!!」
青山はカッとなって先輩の胸倉を掴んだ。
「おーお前先輩に手挙げんのか?これだから日系は困んだよな。やるんだったらやれよ。」
その時、常日頃聞かされている父親の言葉が青山の脳裏をよぎった。
『いいか哲也、戦うとしたら自分とだけだぞ。』
青山は先輩から手を放すと部室を飛び出していった。中学1年だったその日限りで野球は辞めた。
日系ブラジル人である父親とポルトガル系ブラジル人である母親の間に生まれた青山は自分の境遇と葛藤していた。よく見るとラテンぽい顔つきと人並外れた運動神経、上から物を言われるのが気に入らない性格が災いして日本の体育会系では恰好のイジメの対象となってしまう。
純粋な日本人でもない
ブラジル育ちでもない
豊田市はブラジル系の人口が多いが青山はそのコミュニティーに入れずにいた。(筆者は小1の時にブラジルからきた転校生にオブリガード“ありがとう”という言葉を教わりました。)
スポーツが唯一の取り柄である青山は隼人の誘いが正直嬉しかった。が、中学時代のことがあり素直に返事ができない。
『戦うとしたら自分とだけ』
高校生になった今も青山にはその意味がわからない。
結局尾張ヶ丘はゴールデンウィークも8人での練習となった。
感想
感想はありません。
「 Hollow Man 」の携帯小説
スポーツの新着携帯小説
- ベースボール・ラプソディ No.69
- ベースボール・ラプソディ No.68
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。No.5 登場人物紹介
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。
- 大好きだった…ただ、大好きだった。