奈央と出会えたから。<304>
『残念だ。
丸くなったお前に、俺は魅力を感じねぇ。
今のお前には、“魔羅威夜”のアタマは、到底つとまらねぇしな?!』
京谷さんの目が、
優しく、あたしの方に向けられた。
一瞬、
微笑みかけられた様に感じた。
『京谷さん。コイツら2人は、どうします?!』
ミズホさんが京谷さんに尋ねる。
『サオリと成沢については、ミズホと聖人で可愛がってやれよ。
俺は、もう行くぜ。
悪いが、こんなくだらねぇコトに付き合ってられる程、暇じゃないんでよ。』
京谷さんは、
そう言ってから再びバイクにまたがり、
『じゃあな!!聖人!!奈央ちゃん大事にしてやれよ!!』
最後にそう言って去って行った。
カワサキZRX400――
後で聖人が教えてくれた、
京谷さんが乗ってたバイク。
京谷さんの率いる“魔羅威夜”のイメージが、
あたしの中で、
少し、
変わった様な気がした――
感想
感想はありません。
「 麻呂 」の携帯小説
- 奈央と出会えたから。<434>
- 奈央と出会えたから。<433>
- 奈央と出会えたから。<432>
- 奈央と出会えたから。<431>
- 奈央と出会えたから。<430>
- 奈央と出会えたから。<429>
- 奈央と出会えたから。<428>