エンブレム〜序章〜?―?
『世界が壊れても壊れずにいられますか?』
何故幸姉はそんな事を俺に聞いてきたのだろう…。
いくら考えてもその心意を推し測ることは出来なかった。
…いや、解ろうとしてないだけなのかもしれない。
それとも解りたくないだけなのかもしれない。
それは目を瞑りたいことだったから…。
見たくないことだったから。
「大丈夫ですよ…」
誰にも聞こえない声で呟く。
もう俺は――ボクは…。
とっくの昔に…。
ずっと昔に…。
遥か昔に…。
どうしようもないくらい。
直しようもないくらい。
救いようがないくらいに。
〔慎弥君と私は〕
〔ずっと一緒だよ〕
もう、壊れているのだから。
何故幸姉はそんな事を俺に聞いてきたのだろう…。
いくら考えてもその心意を推し測ることは出来なかった。
…いや、解ろうとしてないだけなのかもしれない。
それとも解りたくないだけなのかもしれない。
それは目を瞑りたいことだったから…。
見たくないことだったから。
「大丈夫ですよ…」
誰にも聞こえない声で呟く。
もう俺は――ボクは…。
とっくの昔に…。
ずっと昔に…。
遥か昔に…。
どうしようもないくらい。
直しようもないくらい。
救いようがないくらいに。
〔慎弥君と私は〕
〔ずっと一緒だよ〕
もう、壊れているのだから。
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