エンブレム〜序章〜?―?
別に相手が年上だからってそれら全てにかしこまる必要もないからな。
うん、人類皆平等。
それに、一々会話する度に一歩退かれた姿勢を取られるのも悲しいしな。
留年者が良い例だ。
もし、年上だから、と言う理由でそんな態度をとられたらそいつはずっと居心地の悪い空間を味わうことになるだろう。
そのような空気では、心から仲良くなんて真似は夢のまた夢だ。
だから、こういう麻衣の行動は素直に褒めるべきなのだろう。
…相手が失礼に感じてない限りは。
そんな事を考えながら歩いていると道が二つに別れている場所に着いた。
「残念ですね…。もうお別れの時間がやって来てしまいました」
残念そうに溜め息を吐いた後幸姉は、右の道へと歩み出した。
「それでは皆さん、また明日」
「うん、じゃまた明日ね幸姉ちゃんっ」
「…さよなら」
「はい、それでは」
ニコッと笑い軽くお辞儀をした後幸姉は背を向けて帰路へとついた。
「じゃ、帰ろうか。お兄ちゃん、かなちゃん」
「…はい」
「…」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「…いや」
幸姉…。
もう一度、聞くべきなのかな。
先刻の、あの言葉。
「お兄ちゃん?」
「…悪い、何でもない」
うん、人類皆平等。
それに、一々会話する度に一歩退かれた姿勢を取られるのも悲しいしな。
留年者が良い例だ。
もし、年上だから、と言う理由でそんな態度をとられたらそいつはずっと居心地の悪い空間を味わうことになるだろう。
そのような空気では、心から仲良くなんて真似は夢のまた夢だ。
だから、こういう麻衣の行動は素直に褒めるべきなのだろう。
…相手が失礼に感じてない限りは。
そんな事を考えながら歩いていると道が二つに別れている場所に着いた。
「残念ですね…。もうお別れの時間がやって来てしまいました」
残念そうに溜め息を吐いた後幸姉は、右の道へと歩み出した。
「それでは皆さん、また明日」
「うん、じゃまた明日ね幸姉ちゃんっ」
「…さよなら」
「はい、それでは」
ニコッと笑い軽くお辞儀をした後幸姉は背を向けて帰路へとついた。
「じゃ、帰ろうか。お兄ちゃん、かなちゃん」
「…はい」
「…」
「どうしたのお兄ちゃん?」
「…いや」
幸姉…。
もう一度、聞くべきなのかな。
先刻の、あの言葉。
「お兄ちゃん?」
「…悪い、何でもない」
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