air?
夜の街はとても静かだ。まわりには灯りがほとんどない。 俺とフィーは周囲を気にしながら歩いていた。トンネルまでは歩いて約2時間ほどかかる。 「レックスは怖くないの?」 フィーに初めて名前を呼ばれた気がした。 「ん?何が?」 思わずそっけない返事をしてしまった。 「知らない場所に行くの怖くない?」 俺は少し考えて答えた。 「ん〜怖くわないかな、むしろ地上に行くのはすごい楽しみ。」 フィーはそれを聞くと「…そっか」とだけ答えた。 それからしばらく歩くとトンネルが見えてきた。入り口には金属製のフェンスが張られていたが所々サビて破れている。 俺達は大きく破れている部分からトンネルの中に入った。 奥から湿気を含んだ風が吹いてくる。 「よし、じゃあ…行くか」 自分に言い聞かせるように言うとまた歩き始めた。 中は意外と広く歩きやすい。俺は歩きながらまたバックランドのじいさんの話を思い出して地上への期待をふくらましていた。 トンネルの中に入って30分ぐらいたったときだった。 「…何?」 フィーが突然口を開いた。 「どうした?」 俺がフィーに聞くとフィーはじっとトンネルの奥を見ている。つられて俺もトンネルの奥をじっと見た。 何かが近づいてくる。それは犬のように見えたがやけに大きく異常に息が荒かった。 俺は腰に下げていた剣を抜き構える。フィーはギュッと俺の腕をつかんできておびえていた。 「フィー俺の後ろに下がってて」 そう言うとフィーは俺の後ろに隠れた。 その魔物は走りだし飛びかかってきた。 俺は正面から切りかかった。肉を切る感触が伝わってくる。 「…やったか?」 魔物はこちらを振り返る、まだ倒していない。それを確認するとまた剣を構えた。 次は自分から攻撃をしかけた。だが攻撃は当たらず魔物は飛びかかってきた。 俺はそれを横によけ、振り向きざまに剣を振り下ろした。 魔物はうめき声をあげて倒れた。 俺は大きくため息をつき剣をおさめようとした。 だがまた剣を構えた。さっきの魔物の仲間が2匹トンネルの奥からでてきてこちらに近づいてきている。
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