携帯小説!(PC版)

トップページ >> アドベンチャー >> ブラッディ§レイン14

ブラッディ§レイン14

[403]  祐夜  2009-01-11投稿
〓バロン草原〓

バロン草原は非常に広大でありこの世界随一の規模を誇る広大な草原である。その草原を駆け抜ける人影が二つ見受けられた。

先頭を走るのはNO-07:CODE_NAME:ロミオである。
彼は尾行に気付き必死で逃げている。
そして、ロミオの後方100M程の所を走っているのが、NO-03:CODE_NAME:ナイツである。
彼女は、主に要人の暗殺及び調査活動を行っている。更に彼女の足はナンバーズの中でも1番、2番を争う位、速かったのだ。
故に結果は一目瞭然である。
彼女は高速でロミオに追い付き、真横に並んでみせた。

「NO-07…私の尾行に気付いたのはたいしたものだ…が…やはり私の足には勝てない様だな?…」

「くっ…!?なんてスピードだ!?」
二人は並行して走り続けながら。
「…NO-07…何故貴様は生きてるんだ?…確かにあの時.NO-05により機能を停止したハズだ…それは私も確認した…何故だ?答えろ!NO-07!!」
彼女は少し苛立ちながら問い掛けて。
ロミオはその問い掛けに対して暫く沈黙していたが…口を開き。
「…アリスが僕に新しい命をくれたんだ…」

「!!!!!」
ナイツは驚きの余り言葉を失ったが…続けて。
「…NO-01の特別な血液で貴様は生きてるのか…?」

「…うん…」

「NO-01は?」

「…………」

「…そうか…アリスはもう…」
二人は無言で走り続け。

「…ならば尚更貴様を生かしとく訳にはいかない…!」
ナイツはいきなり上空に跳び上がり。
「…アリスの仇討ちだ!貴様を殺す!!NO-07!!!」
彼女は懐から短刀を数本取り出して、その短刀をロミオに向かい飛ばした!
「…!?…ナイツ姉さん止めてくれ!僕だって…僕だってアリスの事が…」
無数の短刀を全て寸前の所で避けて。
「貴様が…貴様さえいなければ…アリスは死なずに済んだんだ!!お前が憎い!死ね!!」
彼女は短刀を投げ続けていた…そして目にはうっすらと涙を貯めて…

ロミオはその時、生まれて初めて彼女の涙を見た事に気付いた…彼女はナンバーズの中でも冷静沈着でポーカフェイス。
涙なんてもっての他。
《我々にとっては必要無い物》それが口癖だったナイツ姉さんの涙…

〓第14話完〓

感想

感想はありません。

「 祐夜 」の携帯小説

アドベンチャーの新着携帯小説

サーバ維持用カンパお願いします。
WebMoney ぷちカンパ

Twitterで管理人をフォローする

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス