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ボン君の不思議な大冒険11

[412]  うりぼう  2009-01-11投稿
景奈は札をぎゅっと握り締めマークンの元へ走った!!

大樹『頼んだぞ景奈』

しかし二人になってしまった僕らのピンチ度数は増していた!!

いくら力の強い大樹とはいえ、所詮は子供だ。

僕の体は遂に半分が噴水の中に引き吊り込まれた

大樹『チクショウ!』

大樹はそこに落ちていた木の棒で青緑の頭を殴るがビクともしなかった!

ボン『もっもう駄目だ!!助からないよ!だいちゃんだけでも逃げてぇ』

大樹『馬鹿っ!!ボンがそんな事言うんじゃねぇ!絶対助けるからな』

石像『クックック嘘だね』

大樹『なっなんだ』
噴水の真ん中に立つ子供の石像の閉じていた目は開き、僕らに言った

石像『誰だって自分が一番可愛いのょ。人の為には何も出来ない・・・・そう。さっき逃げ出した子みたいに、あなたもこの子を見捨てるわ』

大樹『黙れ!石像が!マーは逃げてない!ボン!俺を信じろ!俺は逃げない!』
ボン『だいちゃん・・・・もういいょ!逃げて楽になりなよ』

大樹『何言ってるんだ!!そうだボン札を出すんだ!!俺に寄越せ!!ソイツで助けてやる』

石像『嘘だねっボン君!札を渡せばコイツは逃げる。そして一人で出口に行き帰るに決まってるぞ』
ボン『それなら、だいちゃんが!僕と交代してだいちゃんが噴水に入ってよ』

大樹『何言ってるんだ!4人で出口行くんだ!さぁ早く札を』

ボン『4人は無理だよ第一、マーが逃げ出した・・・・そうだよ!僕を置いて逃げたマーが悪いんだ』

大樹『ボン・・・・・・・・お前・・・・』

大樹はそういうとボンの手を離した

ボン『うわぁああ゛゛゛ガガガアアア』

ボンの体には無数の青緑のもの達が重なり苦痛の顔のボンは遂に噴水の中に引きずり込まれてしまった

ボン『息が出来ない!!!ぐるしぃ!!怨んでやる怨んでやる怨んでやる怨んでやる怨んでやる』

石像『そうだぁああそうだぁああこれが人間だぁ!裏切り怨み恨まれ死に至る!信頼、愛、親子?みな最後は一緒か?結局、誰一人繋がりやしない!!最後の最後は一人なんだ!!信じて裏切られるなら、最初から信じるな!!最初から愛するな!!クソ人間どもが!!』

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