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てのひら

[113]  りんご  2009-01-12投稿
ここのところずっと気分が悪い。

風邪かなぁと様子を見ていたけどひどくなる一方だった


そういえば生理がきていない

いつも不順だったから対して気にとめていなかったけど、2ヶ月きていないのはおかしすぎる


「妊娠した」

そう思いついた瞬間から焦った気持ちは止まらなかった

『どうしよう。』
誰にも言えない


仕事を休んでいた私は産婦人科を探した。

近所じゃなくて、なるべく離れた所。




電車の揺れすらも私の気分を悪くさせた

日暮里駅に降りて、ついたところはさびれた地味な病院だった

目立ちたくないからちょうどよかった



名前を呼ばれ検査をされた。


『おめでとうございます。ご妊娠です』

子供は大好きだし、ほしかった
でも今じゃないと思った

医者からそう言われた時には涙がでた


産めないと思った




帰りの電車で私は人の目を気にせず泣いた



仕事も始めたばかりだ
一哉だってやりたいことがあるしまだ学生だ。

「できちゃった結婚なんてやめてよね」っていう頭の固い母親には言えるはずがない

何もなかったことにしてしまおうと思った


私は残酷だ

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