エンブレム〜序章〜?―?
そう怒鳴り付けるように言うと、先生はゆっくりと口の端を吊り上げ、「俺は…いいよ」と言った。
「いいよって…何でっ!?そんな腹を突き刺されたくらいで貴方は生きることを諦めるって言うんですかっ!?」
「そういう問題…じゃないんだよ…」
「どうしてっ!?」
「これだ…げぼっ、ごほっ…よ」
血を吐きながら先生は自分の足の方を指差した。
「!なっ…」
それは目を覆いたくなるような光景だった。
無いのだ。
そこに…在るべき筈の脚が…無いのだ。
焼き潰されたかのように惨たらしく…。
切り口も粗く…。
切り取られていた。
「はは…酷えよな…。動けねえ相手に…ここまで…だもんな…」
「そんな…」
向こうでまた柱が倒れる音がした。
もう、崩れるのも時間の問題だろう。
「…早く…しろ。こんなとこで…無様に…死ぬわけにゃ…いかねえだろ…」
そう言って先生は笑った。
「っ…!」
ガンッと床を叩いた。
「畜生っ!」
畜生畜生畜生畜生!!
何で…だよっ!
何で俺はこんなに無力なんだよっ!
「畜生…畜生…!」
「気に…すんなよ…げほっ。…お前はまだ…がほっ…子供なん…だから」
「いいよって…何でっ!?そんな腹を突き刺されたくらいで貴方は生きることを諦めるって言うんですかっ!?」
「そういう問題…じゃないんだよ…」
「どうしてっ!?」
「これだ…げぼっ、ごほっ…よ」
血を吐きながら先生は自分の足の方を指差した。
「!なっ…」
それは目を覆いたくなるような光景だった。
無いのだ。
そこに…在るべき筈の脚が…無いのだ。
焼き潰されたかのように惨たらしく…。
切り口も粗く…。
切り取られていた。
「はは…酷えよな…。動けねえ相手に…ここまで…だもんな…」
「そんな…」
向こうでまた柱が倒れる音がした。
もう、崩れるのも時間の問題だろう。
「…早く…しろ。こんなとこで…無様に…死ぬわけにゃ…いかねえだろ…」
そう言って先生は笑った。
「っ…!」
ガンッと床を叩いた。
「畜生っ!」
畜生畜生畜生畜生!!
何で…だよっ!
何で俺はこんなに無力なんだよっ!
「畜生…畜生…!」
「気に…すんなよ…げほっ。…お前はまだ…がほっ…子供なん…だから」
感想
感想はありません。