エンブレム〜序章〜?―?
そう言って先生は、ポンッと俺の頭に手を乗せた。
「妹…大切にしろよ…。こんなに…優しい子を…泣かしたりすんじゃ…ないぞ」
震える手で…先生はそう言った。
「…は…い」
すぐ後ろでまた何かが崩れる音がした。
また、家を形成している何かが燃え落ちたのだろう。
「行けよ…早く…」
手を離して先生は言った。
それは、とても悲しげで、とても辛そうな声だった。
「…っ」
くそっ…。
俺は…俺は…。
「行けぇえぇぇえぇっ!!」
「ちくしょおぉぉおぉぉっ!」
俺は、そう絶叫すると同時に麻衣を抱え、全てを呑み込まんとする炎から飛び出した。
そして、その瞬間と同時に…。
「じゃあな…宮野…。…ごめんな…英理奈…」
家は、崩れ落ちた。
「はぁはぁはぁはぁっ!」
畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生!!
「っ!」
無我夢中で俺は村の中を走った。
村も燃えていた。
役場も、学校も、家も、人も。
見えるもの全てが、燃えていた。
「くそっ…!」
誰だよ…!
誰が…やったんだよ…!
こんな…酷いことを…!
許せねぇ…!
絶対に…許せねぇ…!
「…っ!」
どうするっ。
どうするっ。
どうするっ。
どうするっ。
どうするっ。
「妹…大切にしろよ…。こんなに…優しい子を…泣かしたりすんじゃ…ないぞ」
震える手で…先生はそう言った。
「…は…い」
すぐ後ろでまた何かが崩れる音がした。
また、家を形成している何かが燃え落ちたのだろう。
「行けよ…早く…」
手を離して先生は言った。
それは、とても悲しげで、とても辛そうな声だった。
「…っ」
くそっ…。
俺は…俺は…。
「行けぇえぇぇえぇっ!!」
「ちくしょおぉぉおぉぉっ!」
俺は、そう絶叫すると同時に麻衣を抱え、全てを呑み込まんとする炎から飛び出した。
そして、その瞬間と同時に…。
「じゃあな…宮野…。…ごめんな…英理奈…」
家は、崩れ落ちた。
「はぁはぁはぁはぁっ!」
畜生畜生畜生畜生畜生畜生畜生!!
「っ!」
無我夢中で俺は村の中を走った。
村も燃えていた。
役場も、学校も、家も、人も。
見えるもの全てが、燃えていた。
「くそっ…!」
誰だよ…!
誰が…やったんだよ…!
こんな…酷いことを…!
許せねぇ…!
絶対に…許せねぇ…!
「…っ!」
どうするっ。
どうするっ。
どうするっ。
どうするっ。
どうするっ。
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